宮崎あおい&大沢たかおが『おおかみこどもの雨と雪』の声優で初共演!

映画ニュース

宮崎あおい&大沢たかおが『おおかみこどもの雨と雪』の声優で初共演!

『時をかける少女』(06)、『サマーウォーズ』(09)の細田守監督が、おおかみおとこの子供を産んだ少女と、その子育ての日々を描いたアニメ『おおかみこどもの雨と雪』(7月21日公開)。本作の声優に宮崎あおい、大沢たかおが起用されたことがわかった。ふたりは本作が初共演、大沢の長編アニメ映画でのアフレコは初挑戦となる。

宮崎が声を務めるのは、おおかみおとことのおとぎ話のような恋をきっかけに、結婚、出産、そして子育てを通じて女性として成長していく主人公の花。大沢が声を務めるのは、数奇な運命を受け入れ、花と子供たちを優しく見守り続ける、おおかみおとこだ。これまで数々のテレビ番組等でナレーションを務め、声の演技にも定評のあるふたりの起用について、細田監督は「花、おおかみおとこ、それぞれの役はとても難しい役。だからこそ、このふたり以外にはありえなかった。この映画の企画を3年続けてきましたが、ふたりの声を聞いて、花とおおかみおとこはこういう声をしていたんだ、3年目にしてようやく本物に出会えたと感動しました」と、その会心の出来栄えを語る。

『銀色の髪のアギト』(06)や『カラフル』(10)で声優経験のある宮崎は「声のお仕事はいつも不安で緊張するのですが、おおかみこどもの子供たちとの掛け合いを楽しみつつ、そのシーンごとに探りながら演じています」とコメントを寄せ、初共演となった大沢については「言葉が心に届いて留まってくれる印象があります。心強くなるというか、この人がいてくれれば大丈夫という安心感を声を通して感じることができました。そのほっとする気持ちが、花を生きていく中で、とても大事なものになるのではないかなと思います」と印象を語った。

おおかみおとこの声を演じる大沢は「この役を演じるのは繊細な作業だと考えました。悩んでいた時に、監督から『映画全編を通して見守っている存在が、おおかみおとこです』という明快な言葉をもらい、理解できました。最初から最後まで、花、雪、雨をどんな距離でも見届けているような気持ちでいたいというのが、おおかみおとこを演じるに当たって、僕にとって一番大事なことだと考えました」と手ごたえをつかんだようだ。本作を通じ、初対面となった宮崎の印象は、「横で声を聞いて素敵な花が飛び出してきたようでした。シンプルに『守りたい。守れなくても見守っていたい』と思える、魅力ある、表現力のある方です」と語った。

また、おおかみこどもの雪と雨の幼少期を演じるのは、『きな子 見習い警察犬の物語』(10)の大野百花とテレビドラマ「グッドライフ ありがとう、パパ。さよなら」の加部亜門。10代となり自我が芽生えていく雪と雨には、大学在学中に野田秀樹に才能を見出され『東京オアシス』(11)で映画デビューした黒木華と、映画初出演作『告白』(10)で殺人事件の主犯格の少年を演じた西井幸人。子供が成長していく中での繊細な心の揺れを、細やかに丁寧に演じている。アフレコ収録は4月頭から、細田監督の生き生きとした録音へのこだわりにより、アニメーション映画では珍しいガンマイクを使用しながらの順撮りで行われている。【Movie Walker】

関連作品