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宮崎あおい「自分の選択をサポートしてくれた人たちがいるから、今がある」

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宮崎あおい「自分の選択をサポートしてくれた人たちがいるから、今がある」

『時をかける少女』(06)、『サマーウォーズ』(09)の細田守監督作『おおかみこどもの雨と雪』(7月21日公開)の初日舞台挨拶が、7日21日にTOHOシネマズ六本木で開催。声優を務めた宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門、細田監督が登壇。主人公・花の声優を務めた宮崎は「きっとこの作品は皆さんから愛してもらえる作品だと思うので、安心しています」と笑顔で挨拶をした。

おおかみおとこ(大沢たかお)と恋に落ちた人間の娘・花(宮崎あおい)。花の手助けをする農家の老爺・韮崎役を務めた菅原文太は、現在、山梨県韮崎市で元気に農業を営んでいる。夏の農繁期で、舞台挨拶は欠席したが、代わりに力強いメッセージを託した。「農業は、あきらめない根気と辛抱と共に、あきらめる思い切りの良さも必要だ。そして何より、細田さんがこの作品に込めた風土への愛情が大切だ」。細田監督はその言葉を受けて「文太さんとアフレコに臨み、温かさと大きさを感じました」と感激していた。

登場するキャラクターが、声優陣と似ていると言われた細田監督は「特におおかみおとこは大沢さんにしか見えなくなった」とコメント。細田アニメの大ファンだという大沢は、アフレコについて「至福の時間でした」と語りながらも「おおかみおとこがすごく良い男だったので良いなあと。自分に似てるとは正直思わなかったです」と苦笑い。また、おおかみこどもの幼少期を演じた子役たちは、おおかみの耳を付けて登壇。劇中のセリフをリクエストされると、大野百花は「映画の声はあの時にやりきっちゃったので、もう出ないの」と大人びたもの言いで、会場を爆笑させた。

また、劇中、おおかみこどもたちが人生の重要な決断をするという内容にちなみ、同じような経験について尋ねられたゲスト陣。宮崎は「皆さん、日常で大きなことを選択して生きていると思うので、選択はあまり特別なことじゃない」と言いながら、「それよりも自分が選択したことをサポートしてくれた人たちや信じてついてきてくれる人の力があるから、今の自分が成り立っています」と力強く語ったのが印象的だった。

いち早く本作を試写で見たマスコミ陣から絶賛の声が上がっている『おおかみこどもの雨と雪』。本作では、恋のときめき、愛の豊かさ、親子愛の深さが雄々しく描かれている。細田監督が、丹念に綴った人生讃歌の物語をしっかりと胸に受け止めてほしい。【取材・文/山崎伸子】

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