前シリーズはカンヌで受賞。岡山発の今時トレンディな企業アニメCMって?|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
前シリーズはカンヌで受賞。岡山発の今時トレンディな企業アニメCMって?

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前シリーズはカンヌで受賞。岡山発の今時トレンディな企業アニメCMって?

今や日本が世界へ誇る文化の一つであるアニメ。自動車メーカーとのコラボや、官公庁がアニメ風キャラクターを採用したり、また町おこしの一環として萌えキャラを用いるなど、町中にはアニメや様々なキャラクターがあふれるようになっている。そんな中、普通に生活している人ならあまり関わりのないような企業がアニメ風CMを制作、世界三大広告祭の一つ、カンヌ国際広告祭のPR部門でシルバー賞に輝くなど、一部で話題になっているのをご存知だろうか?

造船業を営み、2011年に創業100周年を迎えた株式会社サノヤス・ヒシノ明昌が制作した「造船番長」がそれだ。船を造り上げるというロマンと、会社の名前を覚えてもらうこと、そして、自由でチャレンジングな印象を感じてもらうという3点を主旨に制作されたアニメCMは、“造船番長”というユニークなキャラクターを起用した1970年代風のテイストが視聴者に強大なインパクトを与えた。

そして、「造船番長」に次ぐ新シリーズとして、今年3月から放送されているのが「造船係長」だ。こちらもちょっと懐かしい1980年代をイメージさせるCMで、CMを制作した担当者によると「今時の感覚を持った、ナウい若者に多く集まってもらうために、何よりトレンディ感を大切にして制作しました」とのこと。人気を博したバンドをイメージさせる男性、太い眉毛にソバージュやワンレンの女性などは、まさに1980~1990年代のバブル時代を彷彿させる。

「造船番長」同様、「造船係長」も新入社員募集を目的としたテレビCMで、岡山エリアでしか放送されていないのだが、同社の公式サイトやYouTubeなどで映像を見て、同社に興味を抱いた人が多く、新卒採用の応募が従来比の2倍に増えたというから、狙いは抜群だったと言えよう。「造船係長」はまだ始まったばかりなので、係長とその仲間たちが今後どんな活躍を見せてくれるのかが楽しみだ。ちなみにテレビでは未放送の「造船係長」の主題歌(?)のフルコーラスバージョンが現在YouTubeで見られようになっているので、そちらも是非ご覧いただきたい。【トライワークス】

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