『ハングオーバー!』シリーズの脚本家コンビが放つ、人気俳優を主演に迎えた密室劇とは
2009年にアメリカで公開され大ヒットを記録した『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』。低予算かつ大スターが出演していないにも関わらず、アメリカでは興行収入2週連続No.1を獲得。以降も口コミで評判が広がり、本国アメリカだけでなく、世界各国でも興行収入1位を獲得。その熱気は日本にも伝わり、コメディ映画としては異例の大ヒットを記録した。
これまでコメディ映画が興行的に振るわないと思われていたため、アメリカのヒット作が日本で劇場公開されることが少なかった。しかし、本作のヒット以降、『デュー・デート 出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断』(10)や、『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』(11)、『宇宙人ポール』(11)、『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』(公開中)などの大ヒットコメディが日本でも公開されるようになった。
そんな『ハングオーバー!』シリーズ人気の礎を築いた脚本家コンビ、ジョン・ルーカス&スコット・ムーアの最新作『フライペーパー! 史上最低の銀行強盗』が6月16日(土)より公開されている。閉店間際の銀行を、同時間に2組の銀行強盗が襲撃! 偶然にもはち合わせになってしまったハイテク武装の3人組強盗と、短パン&Tシャツというコンビニ帰りのオヤジのような出で立ちの馬鹿強盗コンビ、さらに運悪く人質にとられてしまった職員や客を巻き込んで、思いもしない事態へと発展していく。
随所で見られるギャグと、物語に引き込まれる伏線は『ハングオーバー!』シリーズを彷彿とさせる。本作ではそれらに加えて、強盗たちが繰り広げるガンアクションやド派手な爆破シーンといった要素も盛り込まれており見応えも十分だ。さらに『ハングオーバー!』シリーズがロードムービーだったのに対して、本作は銀行を舞台にした密室劇。閉ざされた空間の中で繰り広げられる見事なストーリー展開にも着目したい。
主演は、テレビドラマ「グレイズ・アナトミー」で大ブレイクを果たしたパトリック・デンプシー。大量の両替をしに銀行に来ていた彼が、次々と不測の事態に見舞われる様は笑わずにはいられない。人気脚本家コンビが挑んだ新機軸のアクションコメディが、『ハングオーバー!』以上の旋風を巻き起こすかも!?【トライワークス】