『ダーク・シャドウ』出演のクロエ・グレース・モレッツ「毎日、平常心を装って現場に行っていた」
5月19日に公開され、土・日2日間の興行収入が4億円を突破、初登場1位を獲得した『ダーク・シャドウ』(公開中)。本作に出演しているミシェル・ファイファー、エヴァ・グリーン、クロエ・グレース・モレッツ&ベラ・ヒースコートのインタビュー映像が公開された。
ジョニー・デップ演じるバーナバス・コリンズの末裔で、コリンズ家の現当主エリザベス役を演じたミシェル・ファイファー。本作公開時に54歳、全く年齢を感じさせない美貌を持つ大御所の彼女だが、役を演じるに当たり、「原作の一番のファンという自信があったわ。そしてティム・バートンがこの作品を映画化すると聞いて、恥知らずとは思うけど、直接ティムに出演をお願いしたの(笑)」とはにかみながら、本人が熱望したことで本作の出演に至ったことを明かした。また、「(現場では)才能豊かな人たちに会えるの。すごく刺激的で、撮影が終わってほしくなかったわ」と話しており、大女優も熱を上げた現場だったことを感じさせる。
そんな熱を帯びた現場には、『キック・アス』(10)のヒット・ガール役で一躍有名になり本作ではエリザベスの娘役で反抗期真っ最中のキャロリンを演じたクロエ・グレース・モレッツと、バーナバス・コリンズが心から愛したジョゼット役と、家庭教師ヴィクトリア役の二役を演じたベラ・ヒースコートがいた。「現場に行くと、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファーがいて、ヘレナ・ボナム=カーター、ティム・バートンがいる。もう最高だわ! 毎日、平常心を装って現場に行っていたわ」とクロエが豪華共演者のいる現場で緊張をしていたことを明かせば、ベラは「水上での撮影シーンで緊張していたの。覚悟を決めて現場に行こうとしたら、監督が大音量で『ロッキー』のテーマ曲を流したの(笑)。監督は遊び心があって楽しかったわ」とティム・バートン監督のキャスト掌握術の一端が垣間見える裏話を披露。クロエが「(監督は)笑わせてくれて、馬鹿な演技も楽しく演技できたの。多くの役者の面白い演技を生んだのは納得よ」と語るように、ティム・バートン監督の手腕は豪華女優陣の最高の演技を引き出しているようだ。
そして、バーナバス・コリンズを愛しすぎるあまり、呪いをかけヴァンパイアにしてしまった張本人、魔女アンジェリークを演じるエヴァ・グリーンも忘れてはならない。「最初は完璧な外見で、金髪に真っ赤な口紅、そしてお洒落でゴージャスな服装をキメ込んでいるの。だけど、バーナバス・コリンズが1972年に目覚めて、その完璧な仮面が徐々に崩れ、醜さが見えてくる。自制心を失って頭がおかしくなってしまうのよ」と、自身の役どころの変貌ぶりを熱く語っている。難しい役どころを演じたエヴァだが「ティム・バートン監督の作品だから失敗はできないと思って緊張していたの。だけど、監督は優しくてプレッシャーも感じさせず、非常に楽しかった」と話しており、やはりティム・バートン監督の現場でのキャスト掌握術が見事に光っていたことがわかる。
ジョニー・デップだけでなく、ティム・バートン監督の手によってその演技力を如何なく発揮している10代から50代までの女優陣の演技と美貌からも目が離せない。【Movie Walker】
■エヴァ・グリーン
■クロエ・グレース・モレッツ&ベラ・ヒースコート