初共演の大沢たかおが「良い空気を放ってくれる方」と宮崎あおいをべた褒め!

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初共演の大沢たかおが「良い空気を放ってくれる方」と宮崎あおいをべた褒め!

『時をかける少女』(06)、『サマーウォーズ』(09)の細田守監督『おおかみこどもの雨と雪』(7月21日公開)のジャパンプレミアが、6月18日に東京国際フォーラムで開催。細田監督、声優を務めた宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門が登壇した。主人公・花の声優を務めた宮崎は「私自身がこの作品を見てみたいという思いが強かったので、参加できてすごく幸せです」と語った。意外にも宮崎と大沢は初共演となったが、アフレコは子供たちの声優陣も一緒に参加し、楽しく行われたという。

おおかみおとこと人間の娘・花が恋に落ち、ふたりの子供が産まれる。子供の名前は、雨と雪。本作では、親子愛や成長、自立、旅立ち、愛の物語が丁寧に紡がれている。細田監督は、宮崎や大沢にオファーをした理由をこう語った。「非常に難しい役だなあと思って。長い時間をかけて成長するというのをお芝居で表してくれる方ということで、あおいさんしかいないと決めていました。おおかみおとこの役は、すごく大きな器で、おおかみだけど、大きな人間性で花を包む、大きな優しさ、愛を表現する方ということで、大沢さんにお願いしました」。

今回、初共演となったふたりだが、宮崎は大沢について「大きな優しい方という印象がありました。4日間という短い時間でしたが、毎日現場に顔を出してくださって、美味しい差し入れをしてくれたり、子供たちと遊んでくれたりして。見守ってくださったことが心強かったし、花の感情を支えてくれたと思います」と感謝の言葉を語った。大沢は「暇だったから」と照れ隠しをしながらも、「宮崎さんは本当に集中力も高く、良い空気を放ってくれる方。現場に行きたくなるような方でした」と、ほめ返し。

大沢は、自身のアフレコのない日も現場に通ったということで、子供たちにも大人気だった。大野百花は「大沢さんが宝の地図を書いてくれて、それを見ながら宝を探すんです。宝はお菓子で、それにはまって何日も何日もやりました」と笑顔で語ると、加部亜門も「お菓子もグレードアップしていきました。本当に良い人だなって」と、子供らしい発言をし、会場は温かな笑いに包まれた。

日本では、全国350スクリーンで拡大公開される『おおかみこどもの雨と雪』。既に海外での評判も高く、フランスでは6月25日(月)にワールドプレミアが行われ、8月29日(水)に公開される他、アジアや欧米で34の国と地域での公開が決定していて、北米やイギリスも交渉中とのこと。夏休み映画の目玉の1本となりそうだ。【取材・文/山崎伸子】

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