天然系小悪魔ヒロイン役で前田敦子が女優開眼!

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天然系小悪魔ヒロイン役で前田敦子が女優開眼!

芥川賞受賞作である西村健太の自伝的小説を映画化した『苦役列車』(7月14日公開)。日雇い仕事で生計を立てながら、酒と風俗に溺れる生活を送る駄目男・北町貫多の友情と恋を笑いを交えて描いた青春ドラマで、実際に風呂なしアパートで生活するなど、徹底した役作りに挑んだ森山未來の怪演が話題となっているが、実はもう一人、注目してほしいキャストがいる。映画オリジナルのキャラクターで天然系小悪魔ヒロインを演じた前田敦子だ。

前田が扮するのは、主人公の貫多が密かに思いを寄せる女子大生・桜井康子。古本屋でバイトをしており、本好きの貫多と意気投合することになる、とても明るい性格の女の子だ。突然、店に現れた貫多と、高良健吾演じる日下部の「友達になってほしい」という申し出をすんなり聞き入れ、皮肉屋の貫多に対しても優しく振る舞うが、その気があるのかと思わせておきながら、「彼氏いるよ」とけろっとした顔で答える素振りは、まさに天然小悪魔キャラと言えよう。

そんな役柄を“アイドルとしての前田敦子”とは違った、柔らかい雰囲気で演じているのだが、実に自然体な演技で、本当に康子という人物が存在しているかのような生々しさを感じさせる。前田自身、「大ファンだ」と公言する山下敦弘監督の作品に出演できたということで、土砂降りの中でのキスシーンや、極寒の海に入るシーンなど、まさに体当たりの演技にも挑戦してが、主人公たちとの何気ないやり取りにこそ彼女の魅力が現れている。

そして、既にツイッターなどに寄せられている試写の感想では、森山未來のカメレオン俳優ぶりと併せて、前田の演技を絶賛するツイートも並ぶ。『モテキ』の大根仁監督が「苦役列車の前田あっちゃんは最高ですよ」とべたぼめしている他、一部を抜粋しただけでも「AKBも前田敦子さんも正直良く知らないのですが、この『苦役列車』の彼女ははっきり言ってすごい」「雨の中、泥まみれになりながらのラブシーンが圧巻」「『もしドラ』の何倍も良かった」「前田敦子ファンは必見の映画であることには間違いない」「前田敦子が苦手な人も、間違いなくファンになれる」「可愛さに開眼。彼女の可愛さって説明しにくくて手ごわい」など、好意的なものばかりとなっている。

AKB48卒業を宣言してからは「センターの重圧から開放されたためか、良い表情をするようになった」と、その変化が一部で話題になっている前田敦子。『苦役列車』への出演をきっかけに、確実に彼女の活躍の場も広がっていくのではないだろうか。女優として開眼した、新しい前田敦子の姿を彼女のファンも、そうでない人も是非劇場で目撃してほしい。【トライワークス】

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