人気急上昇中のしずくちゃんに志村けんもトータス松本もデレデレ!
『怪盗グルーの月泥棒』(10)の製作チームが贈る3Dアニメ『ロラックスおじさんの秘密の種』(10月6日公開)の日本語吹替版報告会が9月3日にペニンシュラ東京で行われ、吹替版の声優を務める志村けん、トータス松本、宮野真守、山寺宏一、京田尚子、LiLiCo、しずくちゃんが登壇。ハリウッド作品の吹替に初挑戦した志村は、「どうも、私がロラックスおじさんです。初めてなので、かなり緊張もしましたが、どんな評価が出るのか楽しみです」とおなじみのギャグを絡めて挨拶、会場を沸かせた。
アメリカを代表するベストセラー絵本作家ドクター・スースの著作を映画化した本作。人工の街に住む少年テッドと、“秘密の種”を守る不思議な森の住人・ロラックスおじさんの冒険をカラフルな映像と最新の3D技術で描き、3月に公開された全米では興行収入2億ドルを突破している。志村はロラックスおじさんの声に大抜擢。役柄の魅力をこう教えてくれた。「私がいつもやっているのは、シモ関係のネタが多いおじさんだけど、このおじさんはすごく良いおじさん。心が広くて、ちょっと哀愁があるところが好きですね」。
収録では、アドリブも入れ込んだといい、これには声優の山寺も「最初の登場シーンから素晴らしい。笑いの神様ですから。『ウェッ!』っていう一言、1秒もないところでキャラクターを生き生きとさせられる。これ、志村さんのために作られたキャラクターでしょ!?勉強になりました」と脱帽だ。「志村さんのロラックスおじさんには、抱き締めたくなる温かさがある」とコメントしたのはLiLiCo。ビクッとした反応をみせた志村を見て、LiLiCoが「寒気ですか!?」と尋ねると、会場は大きな笑いに包まれた。
同じく、トータス松本も声優には初挑戦で、ギターを携えたワンスラー役として歌声も披露している。「いつか声優をやりたいと思っていた。ついに来たか!という喜びと、歌も歌えるというので俄然やる気が出ました」と意欲を明かした。山寺は「この役は声優でも非常に難しいと思う役柄。僕だってチャレンジしてみたいと思う。トータスさんの吹替を見て、びっくりしました!歌のノリも鳥肌が立ったし、正直、悔しくてしょうがない!」と絶賛した。またトータスは、「『ガッツだぜ!!』のプロモーションビデオで着た殿様の衣装は、実はバカ殿が着た衣装だった。胸の裏側に“志村”って刺繍がしてありました」と、志村との意外な縁も明かしてくれた。
終始、ダンスを踊ったり、笑顔を見せたりと、のびのびとした姿で会場を和ませたのが、CMで話題のしずくちゃんだ。この日は、しずくちゃんが自ら種をまいた苗が登壇者全員にプレゼントされた。最後に、しずくちゃんも「ロラックスおじさん、見てね」としっかりアピール。一同が、小さなアイドルに心を奪われた会見となった。コミカルで愛くるしいキャラクターが織り成す、ハートフルでファンタジックな物語。個性と笑顔にあふれた吹替陣との相性はぴったりで、面白さも倍増しそう!【取材・文/成田おり枝】