徳井義実、命をかけて守りたいのは「相方の福田さん!ガリガリですから」とコンビ愛を告白

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徳井義実、命をかけて守りたいのは「相方の福田さん!ガリガリですから」とコンビ愛を告白

人気お笑いコンビ、チュートリアルの徳井義実が単独初主演を務めたヒューマンアクションドラマ『莫逆家族 バクギャクファミーリア』の初日舞台挨拶が9月8日、新宿バルト9で開催され、徳井をはじめ、林遣都、玉山鉄二、中村達也、新井浩文、村上淳、ちすん、そして熊切和嘉監督が登壇。徳井は、「クランクインしてから、今日で596日目だそうです。ゴクロウサンということで!」と語呂合わせを交えて挨拶、会場の歓声を浴びた。

田中宏の同名コミックを映画化した本作。10代の頃につるんでいた不良仲間たちが、いかに“その後の人生”に落とし前をつけていくかが、鮮烈なバイオレンス描写と共に描かれている。徳井は筋力をつけるべく肉体改造を行い、激しいアクションシーンにもチャレンジした。「撮影時につけた筋肉は、もう見る影もありません。胸についた筋肉はおっぱいになった。スクリーンにはかなりでかい体が映っています」と振り返った。

徳井演じる鉄の仲間を演じた玉山は、「クランクインの頃、一人の友人を亡くしました。彼はこの原作がすごく好きで、僕は18歳の頃に彼の家でよく原作を読んでいました。『俺の好きな原作だから』と励まされている思い。完成した映画を見ても、みんな30過ぎのオッサンですが、『クローズ』に負けていない!」と、特別な思いを明かしてくれた。

また、家族を必死で守ろうとする主人公にちなんで、“守りたいもの”について発表することになった一同。玉山は「子供が生まれまして。昨日、1ヶ月検診に抱っこ紐をして一緒に行ってきたんです。めちゃくちゃ可愛すぎて(笑)。僕の生活の中心になっています」と充実のプライベートを幸せ一杯の笑顔で告白。続けて、「徳井さん、おっぱいが出ているから、授乳してもらおうかな」と言うと、徳井は「何か出たらすみません」と答えて、会場の笑いを誘った。そんな徳井は、「37歳になって、両親も歳をとってきた」としみじみと話し始め、「そんな中、やっぱり守りたいのは相方の福田。今、福田はガリガリです。絶滅の危機に瀕している。すい臓を壊してから体重が増えていないので、福田さんを守っていきたいですね」とコメントし、会場を再び笑いの渦に巻き込んだ。

メガホンを取るのは『海炭市叙景』(10)など、つまづきながら生きる人を確かな余韻をもって描いてきた熊切監督。監督は「これだけのキャストが必死になって撮った作品。是非、必死の表情を楽しんでください」と胸を張った。監督と14時間飲み明かして生まれたという10-FEETの主題歌「コハクノソラ」も、疾走感の中に切なさを見事に表現。本作のエンディングにふさわしい名曲となった。“本気”の徳井と共に、男たちが魅せる悲哀、色気、熱気をスクリーンで堪能してほしい。【取材・文/成田おり枝】

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