ロバート・デ・ニーロ、「レオにスコセッシ監督の主役を奪われた」
かつてはマーティン・スコセッシ監督作の常連として名を馳せたロバート・デ・ニーロだが、今ではすっかりレオナルド・ディカプリオにお株を奪われてしまったと感じているらしい。
現地時間10月22日にビバリーヒルズで開催された第16回ハリウッド・フィルム・アワードに出席し、『The Silver Linings Playbook』(全米11月21日公開)で助演男優賞を受賞したロバートは、「最近、映画賞で私がやることといったら、プレゼンターとして賞を誰かに手渡すことばっかりです。アカデミー賞ではショーン・ペンやフランシス・フォード・コッポラに、ケネディ・センターではメリル・ストリープに賞を手渡しました。マーティン・スコセッシ監督には、英国アカデミー賞からゴールデングローブ賞に至るまで、6つの功労賞を手渡していますよ」。
「たとえ、マーティ(マーティン監督)の映画の主役を、ディカプリオに奪われても、こうしてそそくさと授賞式に参加しています。しかし、今回私が、共演者のブラッドリー・クーパーやジェニファー・ローレンスに賞を手渡すのではなく、賞を受賞する立場であることにとても驚いています」と、相変わらずのデ・ニーロ節ジョークで会場を沸かせた、と米E!オンラインが報じている。
確かにロバートは、マーティン監督とタッグを組んだ『タクシー・ドライバー』(76)、『レジングブル』(80)などでアカデミー主演男優賞を受賞しているが、最近は監督とのタッグ作が見当たらず、賞レースにも姿を現していない。一方で、『ボーイズ・ライフ』(93)で共演し、幼い頃から「目標はデ・ニーロ!」と豪語していたレオナルドは、マーティン監督の常連俳優になり、受賞は果たしていないものの、アカデミー賞ノミネートの常連となっている。
昨今では、ロバートの十八番だったギャング映画が流行らないこともある。しかし、男優と言えども若者思考が強いハリウッドにおいては、アカデミー俳優でも生き残るのが難しい世界であり、ロバートのスピーチはあながちジョークとは言い切れないだろう。【NY在住/JUNKO】