クラシック界の貴公子が俳優デビュー!甘いマスクの若手ピアニスト清塚信也って?
ドビュッシーの名曲を随所に散りばめながら、ピアニストを目指す悲運な少女が巻き込まれた怪事件を描くミステリー『さよならドビュッシー』(1月26日公開)。2012年は様々な映画に引っ張りだこだった人気若手女優の橋本愛が主演を務めた本作で、30歳にして俳優デビューを果たしたのが、クラシック界の貴公子として人気のピアニスト、清塚信也だ。
1982年生まれの清塚は、クラシック界の寵児として期待を背負う気鋭のピアニスト。5歳から始めたというピアノの腕前はもちろん、最近ではその端正な顔立ちにも注目が集まり、テレビや雑誌などへの露出も増えている。また、ドラマ、映画共に大ヒットを記録した「のだめカンタービレ」シリーズで音楽指導を担当した他、玉木宏演じる千秋真一の演奏シーンの吹き替えを行っていることでも知られる存在だ。
自身初の俳優挑戦となった本作では、橋本愛演じるヒロインを献身的に支えるピアノ教師役を快演。華麗な指さばきのピアノ演奏を披露した後、セリフまでワンカットで一気に演じ切る姿からは、経験を積んだベテラン俳優さながらの雰囲気を感じることができる。ステージ上のピアニストが一種の演者であることを思えば納得もいくが、それにしても俳優デビュー作でここまで落ち着いた演技を見せるというのは例外的だろう。
第8回「このミステリーがすごい!」で大賞を受賞した同名小説を映画化した本作。清塚のエレガントな演技とドビュッシーの旋律に酔う極上の音楽ミステリーを是非堪能してほしい。【トライワークス】
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