北乃きい、『はがない』実写化をきっかけに「一歩を踏み出せるようになった」
“はがない”の愛称で知られる人気ライトノベルを実写映画化した『僕は友達が少ない』(2014年2月1日公開)。12月15日に原宿竹下通りで、Amebaの女子中高生向けブログ「Candy」とコラボしたスペシャルセレモニーが開催され、瀬戸康司と北乃きいが晴れやかな笑顔でレッドカーペットに登場。女子中高生100人が集まるなか、リムジンに乗って現れた瀬戸は「まさか、竹下通りをリムジンで通るなんて!中高校生たちが元気!」と笑顔いっぱい。北乃も「みんなが元気いっぱいで、私たちもパワーをもらった。嬉しいです」と喜びを語った。
本作は、友達作りを目的とした“隣人部”に集まった、個性的すぎる仲間たちが織り成す青春エンタテイメントムービー。瀬戸と北乃にとっては、初共演となる。瀬戸は北乃の印象を聞かれると「会って、一瞬で人見知りだとわかった。無口だし、目を合わせてくれない。嫌われているのかと思った」と激白。一方の北乃も「瀬戸さんはすごく人見知り。人当たりは良いけれど、自分をあまり出さない」とストレートに話すと、瀬戸は「最初は、お互いにそう思っていたんだよね。現場は本当に“隣人部”みたいだった」とニッコリ。撮影を通してしっかりと絆を育んだそうで、北乃が「周波数が似ている」とうなずくなど、相性も抜群だ。
映画では瀬戸が、友達がいない主人公・羽瀬川小鷹を演じているが、「僕も友達が少ないんです。いないに等しいくらい」と照れ笑い。北乃に「でも現場で、携帯電話をよくチェックしていた」と突っ込まれると、瀬戸は「誰からも連絡が来ていないという、確認はよくする。その話、めちゃくちゃ恥ずかしいじゃん!」と汗をかいていた。
その後、集まった女子中高生から、「どうしたら友達が作れる?」と質問をされた2人。瀬戸は「僕らも壁を作って、警戒しすぎちゃうんですよね。一歩踏み出せば、割と簡単なのかもしれない」とコメント。北乃も「私も、友達は少ないです。2人くらい」と告白するが、続けてこう、胸中を明かしてくれた。「でもこの映画をきっかけに、その一歩を踏み出せるようになったんです。共演者の人と話すのが苦手で、ほとんどこれまではそういう機会を持ってこなかった。この映画で初めて、同世代の共演者の方たちとご飯に行ったりして、すごく楽しかった」。集まった女子中高生たちにも、「人と繋がるって大切だなと思う、そういうきっかけがひとつあると良いと思う」とアドバイスをしていた。
ライトノベルの実写化としても話題となっているが、瀬戸は「色々な意見をいただきますが、人間が演じることで伝わるものも絶対にあると思っている。細かい表情まで丁寧に役作りをした」と真摯な眼差し。「心にジーンと響くメッセージが込められている」と胸を張っていた。【取材・文/成田おり枝】