「ちょっと痩せすぎじゃない?」水川あさみが共演者の激ヤセに大爆笑!?
第17回日本ホラー小説大賞長編賞に輝いた法条遥のデビュー作を、水川あさみ主演で映画化したサスペンスホラー『バイロケーション』。本作のプレミア試写会が1月14日にユナイテッド・シネマ豊洲で開催され、主演の水川、共演の滝藤賢一、酒井若菜、浅利陽介、そして安里麻里監督が登壇。舞台挨拶で水川は「きれいに映ろうとは思わなかった」と本作での演技について語った。
「1人2役は初めて。自分を相手に演じるのは複雑だったけど、貴重な体験だった」と撮影を振り返る水川。一方で、「演じたのは両極端な2役だったけど、やりにくくはなかった。普段はとても穏やかな僕ですが、とても楽しい凶暴な役をやらせていただきました(笑)」とコメントした滝藤。彼は自己紹介する際も「高校生のころのあだ名は“らっきょう”でした(笑)」と語るなど、曲者ぶりをアピールしていた。またこの日、役作りで体重を落としていた滝藤の姿に、水川は「痩せすぎじゃない?」と大爆笑するなど、キャスト陣は終始和やかな雰囲気を見せていた。
『バイロケーション 表』(1月18日公開)と題された通常バージョンだけでなく、全く異なる結末が用意された『バイロケーション 裏』(2月1日公開)も連続公開されることでも話題の本作だが、この日は、登壇者のプレゼンを聞いた観客が“表”か“裏”を選び、どちらかひとつ上映するという画期的な試みが。酒井の「みなさんに観ていただきたいのは“表”。心理描写が入り組んでいて、“表”だけでも十分複雑。その後になぜ“裏”が作られたのかを想像するのも楽しいかも」という意見に同意する登壇者たち。しかし、ここでも滝藤は「僕は絶対に“裏”ですよね。あのラストが…観てないんですけど(笑)。どっちでもいいんじゃないんですか?」と投げやり(!?)にも思える回答で、総スカンを食らっていた。
そして集計結果が発表され、この日は“表”が上映されることに決定。“表”について、安里監督は「原作のテーマ性が出ているのは“表”だと思います」と意味深なコメントを残した。そして「謎解きをしながら観てほしい。毎シーン、素直に楽しんでいただければと思います」と挨拶し、イベントを締めくくった。自分と全く同じ姿形の存在“バイロケーション”に突如遭遇し、その存在が自分の命を狙ってくるという極限状態の恐怖を描く『バイロケーション』。“表”と“裏”の衝撃的な結末はぜひ劇場で確認してほしい。【取材・文/トライワークス】