第86回アカデミー賞ノミネート直前予測 主演女優賞編
現地時間16日のアカデミー賞ノミネート発表を前に、12日にゴールデングローブ賞(以下GG賞)の授賞式が行われた。
今年最も早い時点で最有力候補が絞り込まり、唯一いまでもあまり状況が変わっていないのが主演女優賞だ。
そこで、ノミネート発表を直前に控え、indiewire.com、goldderby.com、vulture.comなど業界関係者の分析によるカテゴリー別直前予測をまとめてみた。
賞レースが始まって以来、ずっと最有力候補としての地位を維持し続けているのは、ウディ・アレン監督作『ブルージャスミン』のケイト・ブランシェットだ。
強力な相手としては、『ゼロ・グラビティ』のサンドラ・ブロックがいるが、ここにきて『ウォルト・ディズニーの約束』のエマ・トンプソンや、GG賞のコメディ・ミュージカル部門で主演女優賞を受賞した『アメリカン・ハッスル』のエイミー・アダムスが勢力を伸ばしており、票割れが予想されることから、ケイトがこのまま最後まで断トツの最有力候補となるのは確実のようだ。
ケイト、サンドラ、エマのノミネートが確実視されるなか、エイミーが浮上したことで5席のうちの2席を奪い合うのことが予想されているのは、『あなたを抱きしめる日まで』のジュディ・デンチと、『8月の家族たち』のメリル・ストリープという大ベテランたちだ。
同カテゴリーは、エイミー以外すべてオスカー女優で埋め尽くされており、カンヌ国際映画祭パルムドール賞受賞作『アデル、ブルーは熱い色』のアデル・エグザルコプロスなど新人はまったく入る余地がなさそうだが、メリルさえもノミネートが危ぶまれる主演女優賞では、もはや、受賞者よりも誰が外されるのかに大きな注目が集まっている。
なお第86回アカデミー賞授賞式は、3月2日(日)にロサンゼルスのドルビー・シアターで開催されることになっているが、まずは16日、クリス・ヘムズワースの発表するノミネート結果が楽しみだ。【NY在住/JUNKO】