第71回GG賞ベストドレッサーはベテランと新人の一騎打ち!

映画ニュース

第71回GG賞ベストドレッサーはベテランと新人の一騎打ち!

現地時間の12日に第71回ゴールデングローブ賞が開催され、今年も例年以上に豪華なセレブたちがレッドカーペットを華やかに彩った。

今年のトレンドはオーソドックスな白と黒やスパークリングカラー、さらには赤まで多岐にわたっていたが、ベストドレッサーはベテランの黒と新人の赤の一騎打ちとなった。

ファッションは個人的趣向にも左右されるためひと括りにするのは難しいが、以下に、E!テレビ、LAタイムズ紙、NYデイリー・ニュース、ウォールストリート・ジャーナル紙、Usウィークリー誌、stylelist誌、Huffington Post誌などの情報に基づいてベストドレッサー賞をまとめてみた。

「ファッション・ポリス」の番組で、アカデミー賞などのファッション批評をしている辛口コメディアンのジョアン・リバースさえも唸らせたのは、『ブルージャスミン』でドラマ部門の主演女優賞を受賞したケイト・ブランシェットと、『それでも夜は明ける』で助演女優賞にノミネートされたルピータ・ニョンゴだ。

1年半前にイエール大学を卒業したばかりで、同作が初デビューにして初ノミネート、そして初めてのレッドカーペットというルピータが着ていたのは、赤のラルフ・ローレンのシンプルでマントを携えたドレス。「ボディラインにショートヘアスタイルや肌の色、ジュエリーなどがまさにパーフェクトのひと言」と、メディアやファッション関係者からも大絶賛されている。

一方ベテランのケイト・ブランシェットが着ていたのは、袖付きのレースとオーガンジーで足が透けて見えるアルマーニ プリヴェの黒いドレス。ヘアスタイル、グリーンのイヤリングとのフィット感に加え、まさにボディとマッチしたパーフェクトな装いで、「タイムレスで洗練されたいでたちは、映画スターそのもの。現代のグレース・ケリー」と大絶賛されている。

ジョアンにパーフェクトと言わしめた2人だが、最終的にはレッドカーペット初デビューにして完璧なファッションを披露したルピータに軍配が上がった。

また、今回評判が高かったのが、5月4日の予定日で男児を出産することを明らかにしたオリヴィア・ワイルドが着ていた、長袖でタイトなグッチ プレミアのダークグリーンのラメ入りドレス。11年にアンジェリーナが着ていたアトリエ ヴェルサーチの明るいグリーンのドレスを彷彿させるものだったためリスクがあったが、ジョアンさえも、「とにかくゴージャスで、妊婦が着ていたドレスとしてはこれまでで最高。妊娠6か月のお腹を、隠しも強調もしないパーフェクトなドレス」と絶賛した。

また、すっかり大人になったテイラー・スウィフトが着ていた、胸元が黒で、チェリーレッドのキャロリーナ ヘレラのドレスは、これまでヌードカラーやシンプルなデザインが多かったテイラーが変身を遂げたベストドレスとの評価。にぎやかなバックのデザインも最高で、「映画スターのようだ。アカデミー賞で着てもいいくらいだが、ファッションアイコンの仲間入りを果たしたことを証明した」と言われている。

ウルフ・オブ・ウォールストリート』でレオナルド・ディカプリオの妻を演じたマルゴット・ロビーが着ていたシンプルな白のシルクのグッチのドレスは、マルゴットのゴージャスなボディにフィット。シンプルだが、袖周りやウエストのグリーンのジュエリーやグリーンのハイヒールが効果的だと評価が高い一方で、「同作のプレミアで着ていた白黒のゴージャスなアルマーニのドレスの方が似合っていたし、授賞式にふさわしかった」との声もあったが、総じて高い評価を得ており、期待の新人と言えそうだ。

ほか、ベストドレッサー賞の常連となったナオミ・ワッツが着ていたスパークリングホワイトゴールドのトム・フォードのシンプルなドレスは、サイドのカットがセクシーで、ボックス型のメタリックゴールドのクラッチも最高のマッチングと評価が高かったほか、妊婦のケリー・ワシントンが着ていたバレンシアガの白のドレス、ニップレスがはみ出すハプニングもあったものの、ロビン・ライトが着ていたリーム・アクラのシンプルなスパークリングゴールドのドレス、ケイト・ベッキンセールが着ていたズハイル・ムラドのガンメタリックのビスチェ&マーメイド型のドレス、ジェシカ・チャステインのジバンシィの黒いゴージャスなドレス、ソフィア・べルガラが着ていたザック・ポーゼンの黒のドレスに水色の大きなネックレス、婚約を発表したばかりのエマ・ロバーツが着ていたオフショルダーにマーメイドタイプの黒いランバンのドレスや、司会を務め、TV部門で主演女優賞のも受賞したエイミー・ポーラーが着ていたステラマッカーシーの黒のドレス、ドラマ部門の主演男優賞を受賞したマシュー・マコノヒーの妻カミラ・エルヴェスが着ていた長袖のブラックメタリックのドルチェ&ガッバーナのドレスもベストドレッサーに選ばれている。

別途ワーストドレッサーで紹介するが、今年はファッションリスクを負ったセレブも多く、その結果、ワーストとベストの双方の評価を得ることになったケースも多かったため、例年に比べて断トツのベストドレッサーが少ないのも特徴と言えそうだが、総じてシンプルで洗練されたファッションの評価が高かったようだ。【NY在住/JUNKO】

関連作品

関連記事