ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015開幕!

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ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015開幕!

2月19日(木)に北海道の夕張市で開幕した、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015。2月23日(月)までの5日間、数多くの映画のイベントが開催される。まず、町の人々や夕張市のゆるキャラ、メロン熊たちの温かい歓迎を受け、オープニングセレモニーへ。

オープニングアクトとして、アクション女優である武田梨奈、花井瑠美、三田真央がプロジェクションマッピングとコラボし、迫力のアクションを見せた。その後、本映画祭のニューウェーブアワードを受賞した増田セバスチャン、松岡茉優、中村蒼が登壇し、トロフィーを受け取った。

同賞のクリエイター部門に選ばれた増田は、原宿kawaii文化をコンテクストしたアーティスト。昨年『くるみ割り人形』で映画監督デビューを果たした。「ずっと新人のように思われていますが、20年くらいこういった活動をしています。はじめての受賞がファッションでもアートでもなく映画だったので、みなさんのお仲間に入れていただけたようで、嬉しいです」と喜びを語った。

男優部門で受賞した中村は、今年で芸能活動をはじめて9年目になるという。映画、テレビ、舞台などで、時にコミカルに時にシリアスな演技を見せる注目の若手俳優だ。本映画祭では主演作『春子超常現象研究所』が上映される。

「この仕事をしていると、どうしてもネガティブになってしまうのですが、こういった賞をいただけると、少しは自分がやってきた仕事は間違っていなかったのかなと思えるので、自信へもつながります」と等身大のコメントを発表した。

また、女優部門で受賞した松岡は、若干20歳ながらここ数年で数々の話題作へ出演を果たした人気女優。現在はフジテレビ系「問題のあるレストラン」、NHK土曜ドラマ「限界集落株式会社」に出演中で、映画も『サムライフ』(2月28日公開)や『ストレイヤーズ・クロニクル』(6月公開)など、多くの待機作が控える。

今回、松岡へトロフィーを渡したのは、昨年同賞を受賞し、オープニングでアクションを披露した武田梨奈。苦楽をともにした友人である2人は壇上で抱き合い、松岡は感動の涙を見せた。「梨奈と最初に共演した当時は、2人ともすっごい暇だったんです。でも今こうやって忙しくしている梨奈を見て、私もこのような賞をいただけるようになって、本当に幸せです」と涙ながらに語った。

さらに本映画祭について、「みなさん、なんでそんなに優しい顔してくれるんですか?私、夕張に来たことないのに『おかえりなさい』って言ってくださって」と号泣しつつ話す姿に、会場は大きな笑いで包まれた。

そして、「映画が大好きな皆さんが、映画を好きで良かったと言ってもらえるような映画に必ず出演します。私は、一生俳優をします。どうか見守っていてください」と力強く宣言をし、会場ではもらい泣きする人の姿も見られた。

“世界で一番、楽しい映画祭!”と謳った今年のゆうばりファンタスティック国際映画祭では、7会場で84作品が上映される。その他、高倉健追悼企画や大森一樹や石井克人らを審査員に迎えた2つのコンペティションや、公開待機中の話題作から個性派インディーズ映画まで、数多くの上映とイベントが行われる。【Movie walker】

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