T・クルーズが地上1500mのアクション秘話を告白
大人気シリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(8月7日公開)。先日、最新映像&ポスターが全世界で一斉公開され、トム・クルーズの超絶のアクションシーンが話題を呼んだばかりだが、さらにその撮影秘話が明かされた。
話題となっているアクションは、地上約1524mの高さを時速400km以上で飛ぶ軍用機のドア外部に、トム・クルーズ本人が張りつき、侵入を試みるという驚きのシーン。滑走路を助走し始める軍用機(A400)の翼から走って機体へ飛び移り、さらに加速して上空に離陸する機体の扉にしがみつくという、トムだからこそ可能になった超絶スタントだ。
前作『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』(11)で、世界一高い超高層ビル、ブリュジュ・ハリファ(828m)でアクションシーンが撮影されたことから、クリストファー・マッカリー監督は「今作ではどんなスタントをやるにしても、前作のアクションシーンと比較されることはわかっていた。だが誰かがもっと高いビルを建てるのを待っているわけにはいかないからね。今回は別の形で限界に挑んだんだ」と語っていた。
そんななか、マッカリー監督がトムに「キミがこの飛行機の離陸時に機外にいるというのはどうだろう?」と冗談のつもりで提案すると、「飛行機に乗りながら翼の上に出たり機体の外に行ってみたいと思っていた」とトムは快諾したという。
撮影時は、滑走路上で何らかの物体や鳥にぶつかると大けがにつながるため、何日もかけて清掃が行われた。また、あの状態で目を開けて撮影できるか何度もテストされ、さらに眼球全体をカバーできるレンズを着装したという。また、撮影のため衣装はスーツだったが地上1000フィート(約304.8m)ごとに気温が下がるため、かなり寒いなかでの撮影となった。
監督いわく、「これほど緊張感のあふれる撮影現場は初めてだったよ。トムは『僕が(スタント中)、本当に辛そうに見えてもそれは演技の一部だから、カメラを止めないで。本当にもうダメだというサインを出すまでね』と言っていたんだ。リアルなスタントを追求するトムならではの姿勢だけど、実際撮影を楽しんでもいたと思うよ」と語った。
トムは飛行機のエンジンがまわり始めてから、上昇、地上走行、滑走路での走行、離陸、飛行、引換して着陸、そしてエンジン停止まで機体の側面にはり付き、理想のショットを撮影するために8回も同じことを繰り返したという。トムは「僕が挑戦したスタントのなかで最も危険なものだったよ」と撮影時を振り返った。
また、軍用機の左翼をスーツ姿で駆けるイーサン・ハント(トム)の写真と、スウェーデン出身の新進気鋭の女優レベッカ・ファーガソン演じる謎の美女イルサとイーサンの2ショット写真もチェックしてみてほしい。【Movie Walker】