RADWIMPS野田の自然体な演技に引き込まれる!

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RADWIMPS野田の自然体な演技に引き込まれる!

かっこいい弱虫、見事な意気地なし、マジスゲーびびり野郎──。そんな意味深なバンド名を持ち、一般人のみならず芸能人にもファンの多いロックグループ、RADWIMPS(ラッドウィンプス)。

同グループのヴォーカル&ギター、野田洋次郎が『トイレのピエタ』(6月6日公開)に出演し、ナチュラルな存在感を発揮している。

演技初挑戦にして主演デビューとなる同作で、野田が演じているのはフリーターの青年。画家を目指す夢をあきらめ、バイト生活を送っていたところ、余命3か月を告げられる…という役どころだ。

デビュー作にしてはハードル高めの難しい役と思いきや、劇中では「演技してる!?」と言いたくなるような自然体な演技を披露。突然、死を突き付けられた青年の戸惑い、絶望、哀しみをじわりとにじませるかのような佇まいで印象を残す。

年下の女子高校生に翻弄され、照れたり、戸惑ったり、怒ったり、かすかな表情の変化も体現する野田。物語終盤の一心不乱に絵筆をふるうシーンや、ハミングするうちに涙がつたう場面には、彼自身の魂が伝わってくるようで、グッとさせられる。歌を唄っている雰囲気とは違う新たな一面は、ファンならずとも必見だ。

野田は「これまで僕自身が通ってきた人生や思考にとても近いものがあるから、彼の心情が手に取るようにわかった。これほどシンクロナイズすることに驚き、運命めいたものを感じる」と話すほど、このキャラクターへの思い入れは強い。

そんな彼が作詞作曲した主題歌「ピクニック」は、「撮影でもらったもの全部を歌のなかに残そう」と思い、書き下ろしたという渾身作。最後、スクリーンにはその歌詞も映し出されるので、すぐに席を立たず、最後まで見守り、聞き遂げてほしい。【トライワークス】

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