『ソロモンの偽証』藤野涼子が学生の模擬裁判に挑戦

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『ソロモンの偽証』藤野涼子が学生の模擬裁判に挑戦

宮部みゆきのミステリー小説を『八日目の蟬』(11)の成島出監督が2部作として映画化した『ソロモンの偽証』。前篇『ソロモンの偽証 前篇・事件』(公開中)に続き、『ソロモンの偽証 後篇・裁判』が4月11日(土)より公開となる。

本作で描かれるのは、中学校内で起きた級友の死の真相を巡る“校内裁判”。そこで、日本弁護士連盟主催の模擬裁判選手権への参加をはじめ、法教育に注力している早稲田大学高等学院の協力による「春休み特別講座」が、同校で4月6日に開催された。

昨年、同選手権に出場した学生たちが“模擬裁判”を開廷し、藤野涼子も裁判員として参加した。

本日行われたのは、野球部でのいじめに耐えかねた生徒が、いじめの主導者を殺害した事件についての模擬裁判だ。終了後、この少年犯罪の判決を巡り、模擬評議を行うことに。

藤野も生徒たちと共にディスカッションを行った結果、Aグループは執行猶予5年・懲役3年と、藤野がいるBグループは執行猶予3年、懲役は5~8年という判決となった(この結果は、あくまでも高校生による短時間の模擬裁判の結果を量刑に反映したもので、実際の裁判の裁決方法とは異なる)。

裁判長役を務めた高校3年生の水野敢太くんは「もし、相談を受けた顧問の先生がきちんと対応していたり、適切なアドバイスをしていたら、殺人は確実に防げていた。また、被告は寮生活をしていて、回りの環境は大きかったのかなと。いじめはしっかり周りがケアしてあげることが大切です」と、判決について説明した。

藤野は「映画では検事として発言していたので、こうやって考えてやるのは初めてで、なかなか意見を出せなかったです。人を裁くのはこんなにも大変なんだと思いましたが、みなさんと話し合いをするのはとても楽しかったです」と感想を語った。

さらに藤野は「人間関係が大切ですね。周りが見て見ぬふりをしないことが大切ですが、いじめられている本人も、周りの方ともっと接した方が良いのかなと。私も自分の意見を言うのが苦手でした」

「ただ、模擬裁判をさせていただいたことで、自分も意見を発して人間との関わりを大切にすることが大事なんだと、改めて勉強させていただきました」と力強く語った。【取材・文/山崎伸子】

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