名作のいいとこどり!映画ファン必見の海ドラが登場
「ホワイトカラー」のクリエイターが手掛けた海外ドラマ「グレイスランド 西海岸潜入捜査ファイル」(DVD発売中)。極悪な犯罪組織に立ち向かうFBIエージェントたちの活躍を描く本作は、映画好きに刺さる要素が満載!本作のポイントを、過去の名作と比較しながら紹介したい。
「グレイスランド」で描かれる“潜入捜査”は、ちょっとした判断ミスや不審な挙動が命取り。身元がバレた次の瞬間に、相手から銃口を突きつけられる危険と隣り合わせの仕事だ。この潜入捜査のドキドキ感は、映画『インファナル・アフェア』(02)さながら。犯罪組織への潜入に加え、マイクはブリッグスの内偵を同時に行うが、この設定も潜入捜査&身内捜査を行う『インファナル・アフェア』と共通する部分だ。
また新人捜査官の潜入という点では、キアヌ・リーブス主演の『ハートブルー』(90)とよく似ている。潜入捜査という極限状態で苦悩する主人公、右も左もわからない若手が一人前のエージェントに成長していく姿、そして先輩エージェントとの関係性=“バディ感”など、共通項が多い。
“バディ感”に特化すれば、ドラマだけでなく映画でもおなじみの『マイアミ・バイス』シリーズが挙げられる。映画版『マイアミ・バイス』(06)ではコリン・ファレル&ジェイミー・フォックスが見事なコンビワークを見せたが、「グレイスランド」の新人捜査官マイク役のアーロン・トヴェイトと、その指導係にして伝説のエージェントであるブリッグス役のダニエル・サンジャタも、彼らに引けを取らない絶妙な掛け合いを披露しているので注目してほしい。
西海岸のシェアハウスで共同生活を送る「グレイスランド」のエージェントたち。FBI、DEA、ICEに属する彼らは捜査局の垣根を超え、チームで一丸となって事件を捜査していく。この抜群の連携は、『ワイルド・スピード』シリーズや『RED』シリーズの“チーム感”を想起させる。
さまざまな出自を持つ各組織のメンバーが入り乱れ、時に反目しあいながらもそれぞれ長所を生かして、難題に挑む…。チームワークの妙がもたらす興奮と爽快感が「グレイスランド」にもしっかりと盛り込まれているのだ。
多くの人気映画から“いいとこどり”した「グレイスランド 西海岸潜入捜査ファイル」。今回列挙したタイトルにひとつでもピンと来た映画ファンの方には、ぜひチェックしていただきたい作品だ。【トライワークス】