【映画美少女】杉咲花に聞く15の質問 Part3
【映画美少女】ではU-18の注目すべき映画女優に限定したインタビューを配信。初回となる今回は、最近、映画やドラマ、CMと幅広く活躍する女優・杉咲花。天真爛漫な少女のおもかげを残しながらも、時に大女優の風格すら感じさせる彼女に、15の質問をぶつけた。(Part3)【取材・文/トライワークス】
Q11.『トイレのピエタ』(6月6日公開)で新たな発見はありましたか?
「オーディションの1回目から、松永(大司)監督がすごく怖かったんです。『お前のそんな芝居、俺にだってできる』と怒鳴られて、泣かされて…。今回のオーディションは『役を探している』という感じがすごく実感できました。モワッとした熱気のようなものが監督から伝わってきて。監督のことを好きになりました」
Q12.今回演じた真衣という役をどうやって作り上げましたか?
「何度目かのオーディションの時に脚本を読ませてもらって、真衣という役に興味が出ました。この脚本を書いた監督の指示の仕方、人間としての魅力を感じて、絶対にやりたい、と。監督の言い方はすごくきついし、私も怖かったけど、なんとしても真衣という役をやりたかった。リハーサルの時に監督が『花は真衣をつかんだね』と言ってくれたんですけど、その言葉を聞いて、決定的に監督を信頼したというか…。これから監督に何を言われてもついていけるなって思ったんです」
Q13.役作りで苦労した点はどこですか?
「私はリハーサルまでに脚本を全部読んで、役作りをして、自信を持った状態だったんです。でもリハーサルで監督に『全然違う』と言われてしまった。『おもしろくない』『それは真衣じゃない』と。そこから役作りが始まりました。その時点では不安しかなかったです。自分が真衣じゃないことにすごく焦って、『もう1回、もう1回』と監督に言われ続けて…。登場シーンのリハーサルは1時間以上かかりました」
Q14.『トイレのピエタ』のように大きな役を演じることに不安はありますか?
「演じる時はいつも不安と悩みがあります。それは主演であっても脇役であっても関係なくて、全部一緒。『小さい役だからこの程度かな…』と思うことは絶対にない。その反対に、主演だから特別になにかしようとか、頑張らなきゃという気持ちもないんです。どの役でも頑張る、という思いが強いですね」
Q15.今後、女優・杉咲花が目指すところは?
「今回共演した(野田)洋次郎さんは絶対に嘘をつかない人でした。とにかく真っすぐ生きていて、正直。私は今までわからなくてもそのまま、なんとなくこなしていたと思うんです。でも洋次郎さんはそうじゃないし、監督もそれを完全に嫌っていた。この現場はすごくいいなと思ったんです。だから、これからは自分も嘘をつきたくないと思います。恩返しという意味もあるんですけど、松永監督のことは本当に信頼していて、大好きなので、絶対にまた一緒にやりたいですね」
<プロフィール>
1997年10月2日生まれ、東京都出身。志田未来に憧れて現在の事務所のオーディションに応募。2013年にドラマ「夜行観覧車」で注目されると、その後は映画、ドラマ、CMと幅広く活躍。2014年には『思い出のマーニー』で自身初となる声の出演にも挑戦した。映画への出演は『映画 妖怪人間ベム』(12)『イン・ザ・ヒーロー』(14)『繕い裁つ人』(15)などがある。
<公開待機作>
『トイレのピエタ』(6月6日公開)
『愛を積むひと』(6月20日公開)