佐藤浩市、父・三國連太郎からの手紙の秘話を披露

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佐藤浩市、父・三國連太郎からの手紙の秘話を披露

佐藤浩市と樋口可南子が夫婦役初共演を果たした感動作『愛を積むひと』(6月20日公開)の完成披露試写会が、5月13日に丸の内ピカデリー1で開催。佐藤浩市、樋口可南子、北川景子、野村周平、杉咲花、吉田羊、柄本明、朝原雄三監督が舞台挨拶に登壇した。

『愛を積むひと』では、妻(樋口可南子)に先立たれた男(佐藤浩市)が、彼女の残した手紙によって再生していく姿をつづる。舞台挨拶ではゲスト陣が、忘れられない手紙のエピソードを披露した。

佐藤は、亡き父で名優の三國廉太郎のエピソードを口にした。「親子で上手くしゃべるってことができなくて。30代半ばで、三國が一筆書いてくれて。『生かされてあればこそ』と。きっと(自分が)勝手に生きてるというふるまいが彼の鼻についたんじゃないかなと。でも、その言葉の思いをじわじわ考えさせられながら、今、この仕事を続けています」と感慨深い表情で語った。

樋口は、亡き五社英雄監督の手紙について「最後の2作品でご一緒して、5通の手紙をいただいたんです。『必ず大きい女優さんになってください。次回の作品では、惚れすぎないようにかみつきたいと思います』とあって。次回も、この監督のためにやると思わせてくれる。今読んでも生々しい」と、笑顔を見せた。

北川は「10代の頃、上京してまもない頃にもらった母からの手紙です。『若くして、自分のやりたいこと、進むべき道を見つけ、それに向かって毎日ひとりで頑張っているあなたのことを誇りに思います』と書かれていて。その後も、学校でも仕事でも上手くいかない時は、何度も読み返しています」と母からの手紙について語った。

感動のエピソードが続くなか、最後に柄本が「家へ帰ったら、テーブルの上に妻からの手紙があり『別れてください』とあって。その手紙は大事にもしてませんし。そこから謝って謝って、40年近く過ごしてます」と打ち明け、会場を爆笑させた。【取材・文/山崎伸子】

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