山下敦弘監督が佐藤泰志の小説を映画化
『味園ユニバース』(15)などの山下敦弘監督が、芥川賞候補作品となった佐藤泰志の小説「オーバー・フェンス」(「黄金の服」所収)を映画化することがわかった。
本作は、2010年の『海炭市叙景』(熊切和嘉監督)、2014年の『そこのみにて光輝く』(呉美保監督)に続く、函館を舞台にした佐藤泰志文学の映画化三部作の最終章として制作される。
脚本は『そこのみにて光輝く』の高田亮、撮影は、山下監督の盟友であり『天然コケッコー』(07)、『マイ・バック・ページ』(11)以来のタッグとなる近藤龍人が務める。
山下は、「“話”に固執せず、その瞬間を生きている人間たちの映画にしたいと思う。そうすれば自ずと僕自身の話になるし、観ているあなたの話になっていくのではないかと思う。『オーバー・フェンス』というタイトルが示す通り見えないけどそこにある何かを越えていく映画にしたい」と意気込みを語っている。
キャストの発表はこれからだが、初夏にクランクインし、2016年に公開される予定だ。【Movie Walker】
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