ホラー映画の新トレンド?同人系ゲーム発が人気の理由
2014年に公開された『青鬼』(14)のヒット以降、ホラー映画のトレンドとして一躍注目を集めているのが同人系ゲーム発の作品。今年に入ってからも、『デスフォレスト 恐怖の森2』(15)、『青鬼 ver.2.0』(7月4日公開)、『コープスパーティー』(8月1日公開)といった作品があるが、その魅力はどんなところにあるのだろうか?
洋館に迷い込んだ男女が青色のモンスターに襲われる『青鬼 ver.2.0』に、廃校からの脱出劇を描く『コープスパーティー』。これらの作品の元になっている同人系ホラーアドベンチャーゲームはフリーダウンロードという事もあり、手軽にプレイできるのがその特徴。実際にプレイした事がなくとも、ニコニコ生放送での実況プレイ動画などを見た事があり、タイトルだけは知っていたという人も少なくない。
また、今回の『青鬼 ver.2.0』のフワッティーや、『デスフォレスト』シリーズのヨシエといったように、怖いだけではない一種キモかわいいモンスターが登場するのも共通している。そんなモンスターたちに襲われるキャラクターに同化し、遭遇する臨場感をリアルに体験できるあたりが人気のようだ。
そのうえ、プレイ動画での(世界観や設定に関する)前知識を踏まえて映画を見るファンが多いため、特にゲームの再現性などに注目が集まるのも特徴。また、ゲームではモンスターに遭遇→即バッドエンドとなるために直接的な描写は少ないが(ゲーム自体もグロ描写が満載の『コープスパーティー』は別)、それゆえに、ゲームでは再現されない(モンスター遭遇後の)グロいシーンを心待ちにするファンも多いようだ。
昔からあるじめじめとした怖さで楽しませる日本古来の怪談とは違う、一種アトラクション的な怖さのあるこれらの作品。仲間と一緒にキャーキャーと騒ぎながら楽しんで見るのもおすすめだ。【トライワークス】