綾野剛、多部未華子の好きなタイプから落選?
ジョージ朝倉による人気コミックスを実写映画化した『ピース オブ ケイク』(9月5日公開)の完成披露プレミア上映会が7月22日に新宿バルト9で開催され、多部未華子、綾野剛、松坂桃李、木村文乃、光宗薫、菅田将暉、柄本佑、峯田和伸、田口トモロヲ監督が登壇。多部が好みの男性キャラクターを選ぶこととなったが、綾野は残念ながら落選。綾野は「ちょっとでも構えた自分が恥ずかしい」と照れ笑いを見せ、会場の笑いを誘った。
本作は、仕事も恋愛も自分から行動することなく流されるままに生きてきた女性・志乃(多部)が、前途多難な恋に落ちる様子を描くラブストーリー。色鮮やかなキャラクターが映画を彩るが、劇中で好きな男性キャラクターを選ぶことになると、多部は「どっちかなんですよ」と菅田演じる川谷役と柄本演じる正樹役をセレクト。
柄本が「え!どっち、どっち!?」と大興奮するなか、多部は「川谷みたいなフラフラしている人も好きだし、正樹みたいな支配欲の強い人も好き」と好みのタイプを明かした。柄本は「すげえうれしいです」と笑顔を見せたが、選ばれなかった綾野は「ちょっとでも構えた自分が恥ずかしい」と汗をかいていた。
また、綾野演じる京志郎と同棲中の彼女・あかり役を演じた光宗は「一緒に住んでいるという設定なので、顔を見慣れているんだろうなと思って。撮影期間中は携帯の待ち受けを綾野さんにしていた」と告白。綾野は「本当に!?びっくり!」と驚くことしきりで、「でもそれを誰かに見られて、そういう関係だと思われたらどうするの?」と尋ねた。
光宗は「撮影期間中に綾野さんに見られるのが、一番恥ずかしいと思った。それって気持ち悪いし、怖いじゃないですか。見られないようにしていました」と綾野に見られないようにしていたそうだが、綾野は「いやあ、びっくり」と思わず咳き込み、会場も大爆笑。「でも素直にうれしいです。いろいろなアプローチがあるんだな。僕もそれ、やっとけば良かったな」と刺激を受けた様子だった。
個性豊かな面々のトークに大いに盛り上がった舞台挨拶だが、最後には田口監督が「50過ぎたおっさんが25歳の恋愛を撮っていいのかと悩んだ。でも、この作品には、誰もが通過する面倒くさくて、こんがらがってしまった普遍的な感情が描かれている。そこをヒントに描いていければ、確実に面白いものが描けると思った」と完成作に胸を張り、大きな拍手を浴びていた。【取材・文/成田おり枝】