完全ノー・スタント!常識を超えたタイの格闘系美女とは?
『マッハ!』(03) の監督プラッチャヤー・ピンゲーオの秘蔵っ子、ジージャーが『チョコレート・ファイター』(5月23日公開)で華麗なる主演映画デビュー! これがまた、めちゃくちゃキュートなのだ。
本名はヤーニン・ウィサミタナンで、ジージャーという愛称で親しまれている彼女。激カワのジージャーが繰り広げる生身のアクションは、ジャッキー・チェンもびっくり(?)の本格派だ。今回は、そんな彼女の素顔に迫る!
もともと11歳からテコンドーをやっていたという彼女。「ちょうどその頃、タイでテコンドーがブームだったんです。当時は病気がちだったし、いとこや友達が習いに行くというのでつられて行ったのがきっかけです」
彼女のアクションはハンパなくすごい。特に4階建てのビルの外壁づたいに繰り広げるアクションは、見ちゃいられないほどデンジャラスだ! 「私、高所恐怖症なんです。さらにビルのひさしの部分が狭かったり、何かが突き出てたりしてて、あのシーンは非常にやりにくかったです。なのであのときは集中力プラス勇気、やる気を高めて臨みました」
彼女の高いジャンプ力を見ると、一瞬ワイヤー・アクションかと思ってしまいがちだが、ワイヤーは命綱としてしか使用していない。それだけにケガやアザを作ったりするのは、日常茶飯事だったという。「撮影期間の2年間は長すぎると思うかもしれません。でも私はスタントを一切立てず、全部自分でやってます。たとえば私がケガをして1週間休むと、撮影全体が止まってしまうからどうしても撮影期間が延びてしまって」
実際、こんなにきれいな顔をしているのに、まぶたを切るケガをしたこともあったという。「そのとき恐怖心はなかったし、顔にケガをすること自体も怖くなかったです。だって自分は周りのプロのみなさんに信頼をおいてるし、私も自信をもってますから。でも、その日はケガをしてしまった。目が見えなくなるんじゃないかと思ったけど、そうじゃなかったから大丈夫でした。まあ、怖くないと言えばウソになりますが(笑)。実際、高所は歩くのさえ怖かったので」
劇中には、そんな彼女の渾身のアクションが散りばめられていて、観れば思わずくぎ付けになる。見どころを尋ねると「どのシーンも思い入れが強いです。ブルース・リー、ジャッキー・チェン、トニー・ジャーのアクションをマネているシーンも観ていただきたいし、劇中で日本料理も食べているのでぜひ映画を観てください」と笑顔で答える。
こんなに愛くるしく華奢な体のどこから、あんなにパワフルなアクションが繰り出されるのか? 本人を前にすると、より一層驚きである。とにかくいろんなうんちくは無用。ぜひスクリーンに座って、華麗なる大型新人のスーパーアクションを見届けて。【MovieWalker/山崎伸子】