竹内結子が恐怖に震える!「『残穢』は怖すぎてヤバい」
いよいよ開催まで1か月を切った第28回東京国際映画祭。9月29日、六本木アカデミーヒルズにて「ラインナップ発表会」が行われ、映画祭全上映作品が明らかに。また、コンペティション部門に出品された『残穢(ざんえ)―住んではいけない部屋―』(16年1月30日公開)に主演した竹内結子が出席し、作品の恐ろしさについて語った。
この日はコンペティション部門の日本映画3作品から監督と主演女優2人が登壇。『残穢(ざんえ)―住んではいけない部屋―』の中村義洋監督は「原作は、ホラー映画を撮っている自分からしても本当に怖い小説なんです。僕は撮影しているうちに恐怖を克服しましたけど、竹内さんは全然克服してなくて…。全然脚本を読んでくれなかった(笑)」と暴露した。
これに対して竹内は反論できず、「原作を手に取った時点で『これはヤバい』と(笑)。撮影がいよいよ始まるぞというタイミングで脚本を読んだんですが、渡されてから1か月も経ってました。現場の雰囲気はとてもよかったですよ?でも!撮影中は一刻も早く家に帰りたいと思ってました(笑)」と恐怖を克服できなかったと明かした。
『FOUJITA』の小栗康平監督は、オダギリジョーの主演起用について話を展開。「オダギリ君はとてもよかったです。一般的に俳優は『俺が、俺が』っていう自己主張の強い方が多いんですが、オダギリ君は『監督がよければ結構です』と任せてくれる。それが映画を豊かにしてくれた要因だと思う」。
『さようなら』の深田晃司監督、主演のブライアリー・ロングは映画祭への感謝を述べた。深田監督は「(第24回東京国際映画祭に出品された)『歓待』以降、『自分が作りたい映画を作る』という気持ちが高まっている。その契機を与えてくれたのが東京国際映画祭です」とコメント。ロングは「東京国際映画祭は私を育ててくれた映画祭。また参加することができて本当に嬉しい」と伝えた。
この日発表された205本の作品だけでなく、会期中はイベントやトークショーなどさまざまな催しを用意。さらにロバート・ゼメキス監督、ヘレン・ミレン、ヒラリー・スワンクらの豪華スターの来日も決定している。
第28回東京国際映画祭は六本木、新宿ほかを会場にして、10月22日(木)から31日(土)まで開催される。【取材・文/トライワークス】
会期:10月22日(木)~31日(土)
開催場所:【六本木エリア】TOHOシネマズ 六本木ヒルズ【新宿エリア】TOHOシネマズ 新宿、新宿ピカデリー、新宿バルト9新宿【他エリア】歌舞伎座、神楽座
http://2015.tiff-jp.net/ja/
<コンペティション>
『スリー・オブ・アス』
『ボーン・トゥ・ビー・ブルー』
『カランダールの雪』
『家族の映画』
『FOUJITA』
『フル・コンタクト』
『ガールズ・ハウス』
『神様の思し召し』
『残穢(ざんえ)―住んではいけない部屋―』
『地雷と少年兵』
『モンスター・ウィズ・サウザン・ヘッズ』
『ぼくの桃色の夢』
『ニーゼ』
『ルクリ』
『さようなら』
『スナップ』
<アジアの未来>
『俳優 亀岡拓次』
『三日月』
『If Only』
『孤島の葬列』
『The Kids』
『レイジー・ヘイジー・クレイジー』
『俺の心臓を撃て』
『告別』
『父のタラップ車』
『少年バビロン』
<日本映画スプラッシュ>
『アレノ』
『下衆の愛』
『ケンとカズ』
『知らない、ふたり』
『スプリング、ハズ、カム』
『友だちのパパが好き』
『七日』
『走れ、絶望に追いつかれない速さで』
<特別招待作品>
『ザ・ウォーク』
『起終点駅 ターミナル』
『エベレスト 3D』
『黄金のアデーレ 名画の帰還』
『劇場版MOZU』
『サヨナラの代わりに』
『シーズンズ 2万年の地球旅行』
『ディーン、君がいた瞬間(とき)』