二宮和也、吉永小百合の言葉を受け「即刻、改名する」と決意

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二宮和也、吉永小百合の言葉を受け「即刻、改名する」と決意

山田洋次監督初のファンタジー映画『母と暮せば』(12月12日公開)のレッドカーペットセレモニーと完成披露試写会が11月22日に丸の内ピカデリーで開催され、吉永小百合、二宮和也、黒木華、浅野忠信、加藤健一、本田望結、山田監督が登壇。吉永と二宮がお互いの印象を笑顔で明かした。

本作は、終戦後の長崎を舞台に、原爆で死んだ息子と母親の日々を儚くも優しく描く物語。山田監督にとって、「亡霊を描く」というファンタジー作品は初めてのチャレンジだ。山田監督は「『雨月物語』という大傑作があって。何度も見ては『こんなふうにはならないな』とため息をついたりもしたんだけれど、今はCGという技術が大変発達していますからね。CGという技術をどううまく使いこなせば、亡霊という表現をより魅力的にできるのか考えた」と新たな試みへの苦労を語った。

吉永は、親子役として初共演を果たした二宮について「天才」と大絶賛。「監督から難しい注文が出ても、ひょいとそれを受け止めて次のテストではできてしまう。軽やかですし、リズム感がいい」と感心し、「男性なんですけれど、フェアリーのように役を演じられる」と二宮を“フェアリー”と重ね合わせた。山田監督や会場からも笑顔がこぼれる中、二宮は「即刻、改名しようと思っています。フェアリー和也に」と宣言。会場を大きな笑いで包み込んだ。

一方の二宮は「すごく優しい方」と吉永についてコメント。「フェアリーの情報が毎週、毎週、更新されていくんです。嵐の番組とかも毎週見てくださったりとか、先週はこうだった、今週はこうだったと言ってくださる。さすがだなと思いました」と常に気遣いを見せる吉永の姿勢を、尊敬しきりだった。

また劇中で、黒木が二宮の鼻をツンと指でさすシーンが、“鼻ツン”と呼ばれる新たな胸キュンシチュエーションとして話題となっている。黒木は「フェアリーの顔が間近にあると緊張しちゃいますね」と早くも“フェアリー”を取り入れながら、撮影を述懐。山田監督からは「もうちょっと近づいて。ギリギリまで近づいて」と演出を受けたというが、黒木は「鼻ツンは女性からできるものなので、ぜひ使ってください」とアピール。会場の笑いを誘っていた。【取材・文/成田おり枝】

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