山崎賢人のドSぶりが見もの!映画『オオカミ少女と黒王子』撮影現場に潜入
見栄っ張り女子とドS王子の恋模様を描いた人気コミックを実写映画化する『オオカミ少女と黒王子』(5月28日公開)。若き演技派女優の二階堂ふみが恋愛経験ゼロの女子高校生・エリカに挑戦し、山崎賢人が金髪でドSなイケメン王子・恭也に扮していることでも話題の本作の撮影現場に潜入。撮影中の心境について語ってもらった。
恋愛経験ゼロなのに恋人がいるとウソをついていた“オオカミ少女”なエリカは、ウソを疑われたため、街で見かけたイケメンを盗撮し、自分の彼氏として女友達に写真を見せてその場をしのごうとする。しかし、そのイケメンが同じ学校に通う恭也だったことが判明。事情を話して彼氏のフリをしてもらえることになるが、実はドSの“黒王子”だった恭也は、自分に“絶対服従”することを要求するところからラブストーリーが展開する。
昨年12月、都心近郊の現場で行われたのは、男女200名ほどのエキストラが集まった食堂でのシーンの撮影。カップル(偽装)であるエリカと恭也が二人でいるところを、エリカの女友達であるマリン(玉城ティナ)らが冷やかす場面だ。まさに“王子様”といったセリフ、立ち居振る舞いで女子たちを魅了する恭也を演じる山崎と、そんな恭也に翻弄され、困った顔でひたすら振り回される二階堂の姿が新鮮!特に、意地悪をしてニヤリと笑ったかと思えば、完璧な王子様スマイルを振りまき、女子のアゴを持って顔を近づける…といったような、見ている側が恥ずかしくなってしまいそうな所作をナチュラルにさらりとやってのける山崎には、多くの女子が魅了されてしまうことになるだろう。
原作、台本について山崎が「少女マンガを何作か読んだことがありますが、恭也のエリカを犬のように扱うドSぶりが面白くて、こんな少女マンガは読んだことがないと思いました。二人は本当にくっつくのか?と思いましたし、すごく楽しませて頂きました」と語り、二階堂も「とにかくエリカは恭也から酷いことをされているのに、なぜこんなにも恭也が魅力的に見えるのか、なぜこんなにかっこよいのか。ヒロインの相手の王子様が個性的でかっこよいところに凄く惹かれまして。自分がこの漫画を元に映画ができることは凄く嬉しかったです」と話すように、本作の面白さのひとつとして挙げられるのが恭也の“ドSぶり”。山崎がどれだけ再現できるかにかかっていると言えるが、これは期待できそうだ。
一方、『ヒミズ』(12)『私の男』(14)などで演技力を高く評価されてきた二階堂は、今回、外見も中身も普通の女子高校役に挑戦。演じるにあたって、「映画を観ている人が遠くの存在に感じない様にしたいなと思いました。親近感という言葉で表現することは少し違うかもしれませんが、映画を観た人が近くにこういう子いるよね。こういう人になれたらいいなと思って頂けるようにエリカを演じたいなと思っています」と意識していることを明かしたが、現場を駆け回り、くるくると様々な表情を見せる姿が、新しい二階堂ふみを感じさせてくれた。
ちなみに二階堂にとって、メガホンをとる廣木隆一監督の現場は今回が二度目。役柄について何かアドバイスがあったかと思えば…「ドM!ドS!終わり!!です(笑)。シーンごとによって動作や芝居の流れで指示をして下さるのですが、役柄というのは、言葉で説明するものではなく、現場で作りだしていくものだという気持ちをもってくださっている方です。今撮影中なので、私達もそれを手さぐりで探していきながら、私はエリカ、山崎君は恭也とそれぞれのキャラクターと向き合っています」とのこと。
山崎は廣木監督の演出について「僕は初めてですが、お芝居の芯の部分を見てくれている監督だと思っています。僕がいろいろと考えてしまい、変な動きをしてしまった時に、そういう細かい芝居いらないからと指示してくださって。廣木さんの作品で少女マンガの恋愛を生きていくことが楽しみです」と期待を寄せていた。
二階堂と山崎は、共に94年生まれの21歳と同世代。待機中には笑顔で仲良さそうに語り合う姿が見受けられた。「ふみちゃんはすごく自然体にやっているけど、三回周ってワンとか、マンガ的なところをやっても不自然にならない。だから凄くやりやすいです。エリカと恭也のキャラクターを探りながら、一緒に作っていく感じが楽しいです」と山崎が褒めれば、二階堂も、「とにかく今まで観たことがない山崎賢人が観られると思います(笑)。それを全国の山崎賢人ファンに伝える役割だと思っていますので、最終日まで犬で居続けようと思っています(笑)」と語り、相性もピッタリだ。
そんな主演ふたりに対し、プロデューサーも「世界の映画賞に輝く演技派ながら、意外にも“普通の女子高校生”を演じたことがない二階堂さんと、国宝級のイケメンだと満場一致で認められる山崎さん。おふたりのキャスティングはかなり早い段階から決めていたんですが、やはり見事にハマっていると思いますね」と、現場で自信をのぞかせていた。実際に劇中でどんな姿を見せてくれるのか、公開を心待ちにしてほしい。【Movie Walker】