ジブリ『思い出のマーニー』受賞ならず。今年もディズニーに軍配
現地時間2月28日(日本時間29日)にハリウッドのドルビー・シアターで開催された第88回アカデミー賞授賞式。長編アニメ映画賞は、ディズニー/ピクサー映画『インサイド・ヘッド』(15)にもたらされた。スタジオジブリ作品『思い出のマーニー』(14)は惜しくも受賞を逃した。
『インサイド・ヘッド』は、11歳の少女の頭の中にある、喜び、怒り、嫌悪、恐れ、悲しみという5つの感情の擬人化されたキャラクターたちが、少女の幸せを守るという大事な使命を果たすために奮闘するユニークな冒険ファンタジーアニメ。第82回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞した『カールじいさんの空飛ぶ家』(09)のピート・ドクターが監督を務めた。
プレゼンターは「トイ・ストーリー」のウッディとバズ。プロデューサーのジョナス・リベラとステージに上がったドクター監督は、オスカー像を手に感激の面持ち。「こういったものを作ることができて、私たちはラッキーです」と笑顔を弾けさせ、「子どもたちにも感謝したい。子どもたちの成長を見ながら思いついた作品」とモデルとなった実の子どもたちに感謝。「悲しい日も、怖くなる日もあると思う。その日は選べない。でも色々なものを作ってください!映画を作ったり、絵を描いたりしてください。それが変化を呼ぶんだ」と未来ある若者たちに温かなメッセージを送った。
『風立ちぬ』(13)、『かぐや姫の物語』(13)に続いて、日本作品として3年連続で長編アニメ映画賞へのノミネートを果たした『思い出のマーニー』。第86回は『アナと雪の女王』(13)、第87回は『ベイマックス』(14)が受賞しており、またしてもディズニー作品に軍配が上がった形となった。【Movie Walker】
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