アカデミー賞作品賞は『スポットライト』、レオも悲願のオスカーを受賞
現地時間2月28日(日本時間29日)に、ハリウッドのドルビー・シアターで開催中の第88回アカデミー賞授賞式。作品賞の栄誉に輝いたのは、『スポットライト 世紀のスクープ』(4月15日公開)だった!最多6部門を受賞したのは、ジョージ・ミラー監督作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で、音響編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、編集賞、録音賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した。
特筆すべき事項は、これまでアカデミー賞会員からスルーされ続けてきたレオナルド・ディカプリオが、5度目のノミネートで悲願の主演男優賞を受賞したことだ。また、エマニュエル・ルベツキが、『ゼロ・グラビティ』(13)『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(14)、『レヴェナント:蘇えりし者』で史上初となる3年連続の撮影賞を受賞したこともあっぱれだ。アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督も、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』と『レヴェナント:蘇えりし者』で、監督賞の2連覇を果たした。
また、2005年以来、2度目の司会を務めたクリス・ロックは、“白すぎるオスカー”と論議を醸した人種差別問題を、ウィットに飛んだマシンガントークでネタにし、会場を温めた。さらに、黒人キャストや一般人をかなり露出させるというフォローぶりも鮮やかだった。
長編アニメ映画部門にノミネートされていた、スタジオジブリの米林宏昌監督作『思い出のマーニー』(15)は受賞を逃し、『インサイド・ヘッド』がその栄誉に輝いた。【Movie Walker】
■第88回アカデミー賞主要部門受賞作一覧
【作品賞】『スポットライト 世紀のスクープ』
【監督賞】アレハンドロ・G・イニャリトゥ『レヴェナント:蘇えりし者』
【主演男優賞】レオナルド・ディカプリオ『レヴェナント:蘇えりし者』
【主演女優賞】ブリー・ラーソン『ルーム』
【助演男優賞】マーク・ライランス『ブリッジ・オブ・スパイ』
【助演女優賞】アリシア・ヴィキャンデル『リリーのすべて』
【脚本賞】ジョシュ・シンガー&トム・マッカーシー『スポットライト 世紀のスクープ』
【脚色賞】チャールズ・ランドルフ&アダム・マッケイ『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
【撮影賞】『レヴェナント:蘇えりし者』エマニュエル・ルベツキ
【編集賞】『マッドマックス 怒りのデス・ロード』マーガレット・シクセル
【美術賞】『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
【衣装デザイン賞】『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ジェニー・ビーヴァン
【メイクアップ&ヘアスタイリング賞】『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
【視覚効果賞】『エクス・マキナ(原題)』
【録音賞】『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
【音響編集賞】『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
【作曲賞】『ヘイトフル・エイト』エンニオ・モリコーネ
【主題歌賞】「Writing’s On The Wall」『007 スペクター』
【長編アニメーション賞】『インサイド・ヘッド』
【外国語映画賞】『サウルの息子』(ハンガリー)
【長編ドキュメンタリー賞】『AMY エイミー』
【短編ドキュメンタリー賞】『ア・ガール・イン・ザ・リヴァー(原題)』
【短編実写映画賞】『スタッタラー(原題)』
【短編アニメーション賞】『ベア・ストーリー(原題)』