第15回トライベッカ映画祭で、テロ後の復興に励む!

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第15回トライベッカ映画祭で、テロ後の復興に励む!

2001年の世界同時多発テロで崩壊した世界貿易センターのツインビル地域の復興を願って、ロバート・デ・ニーロらが中心となって立ち上げたトライベッカ映画祭が、今回で15年目を迎えた。

ロバート・デ・ニーロらが立ち上げたトライベッカ映画祭が今年も開催
ロバート・デ・ニーロらが立ち上げたトライベッカ映画祭が今年も開催

今年も世界各国から多くの作品が集まり、ワールドプレミア作品77本、監督デビュー作42本など、多様性に富んだニューヨークならではのバラエティ豊かな長編及びドキュメンタリー作品101本が公開。ほか、72本のショートフィルム、23のバーチャルリアリティイベント及び、40のトークイベントなども開催されている。

新たな才能を発掘する場としても知られる同映画祭では、カンヌ国際映画祭同様にアメリカ公開が決まっていない作品も多数出品されており、将来の名監督をいちはやく見いだせる場として、年々世界中のメディアからの注目度が高まっている。

オープニング作品はドキュメンタリー映画『First Monday in May』
オープニング作品はドキュメンタリー映画『First Monday in May』

オープニング作品は、昨年5月7日から9月7日までメトロポリタン美術館で開催さた展示「チャイナ:鏡花水月」の舞台裏を描いたアンドリュー・ロッシ監督のドキュメンタリー『First Monday in May』。センターピースには、1970年にエルヴィス・プレスリーが、麻薬危険薬物取締局の総括連邦職員に任命してくれと当時のリチャード・ニクソン米大統領に直談判するため突然ホワイトハウスにやって来るという実話をもとにした、ケヴィン・スペイシー、マイケル・シャノン主演のコメディ『Elvis & Nixon』。クロージングには、核の恐ろしさを描いたタイムリーなドキュメンタリー『The Bomb』が選ばれており、核軍縮を訴えているマイケル・ダグラスが登壇する予定となっている。

今年の目玉としては、『タクシードライバー』(76)の公開40周年を記念して、マーティン・スコセッシ監督、主催者の一人であるロバート・デ・ニーロ、そしてジョディ・フォスターらが集結したトークイベントが開催されるほか、トム・ハンクス、マーク・ラファロ、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)のJ.J.エイブラムス監督、今年のアカデミー賞授賞式のホストを務めた俳優・監督のクリス・ロック、『ゼロ・グラビティ』(13)のオスカー監督アルフォンソ・キュアロン、『華麗なるギャツビー』(13)のバズ・ラーマン監督らを招いてのパネル・ディスカッションなど、多数のイベントが開催される。

【写真を見る】女優ケイティ・ホームズの初監督作となる『All We Had』も上映
【写真を見る】女優ケイティ・ホームズの初監督作となる『All We Had』も上映

出品作では、ケイティ・ホームズが監督デビューを果たした『All We Had』、シャイア・ラブーフがエグゼクティブ・プロデューサーを務める『LoveTrue』、ジェイソン・サダイキスとジェシカ・ビール主演の『The Devil and the Deep Blue Sea』、ジェイソン・べイトマン監督、主演でニコール・キッドマンと姉弟役を演じる『The Family Fang』、トム・ハンクス主演作『A Hologram for the King』、スーザン・サランドン、J・K・シモンズ主演の『The Meddler』、ポール・ジアマッティ、イーサン・ホーク主演作『The Phenom』が上映。

クリステン・スチュワートとニコラス・ホルト主演作『Equals』
クリステン・スチュワートとニコラス・ホルト主演作『Equals』

また、クリステン・スチュワートとニコラス・ホルト主演作『Equals』、8月6日の日本公開も決まっているトム・ヒドルストン、シエナ・ミラー主演のSFスリラー『ハイ・ライド』、クリスチャン・スレイター、ジェームズ・フランコら主演の『King Cobra』、『キャロル』の原作者パトリシア・ハイスミスのクライムスリラーをヒッチコック的手法で描いた『A Kind of Murder』などがラインナップされている。

オムニバス映画『Madly』には園子温監督も参加
オムニバス映画『Madly』には園子温監督も参加

そしてアメリカ、インド、アルゼンチン、日本、オーストラリア、イギリスの6か国で紡がれるオムニバス映画『Madly』では、俳優のガエル・ガルシア・ベルナル、『アリス・イン・ワンダーランド』(10)のミア・ワシコウスカが短編『The Turning』に続いてメガホンをとるほか、日本からは園子温が参戦し、各15分の現代版ラブストーリーを展開する。

クロエ・グレース・モレッツが審査員を務める同映画祭は、4月13日から24日まで開催されている。【NY在住/JUNKO】

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