小出恵介が「吐きながら走った」“箱根駅伝”映画とは
『ROOKIES 卒業』(09)の小出恵介と『DIVE!! ダイブ』(08)の林遣都が、箱根駅伝を描く映画『風が強く吹いている』(秋公開)にW主演。7月15日に完成報告記者会見が行われた。
登壇したのは、主演のふたりをはじめ、中村優一、川村陽介、橋本淳、森廉、内野謙太、ダンテ・カーヴァー、斉藤慶太、斉藤祥太といった若手俳優と、大森寿美男監督の総勢11人。
直木賞作家・三浦しをんの同名小説を映画化した本作は、箱根駅伝を目指す若者たちの青春映画だ。小出は、現場ではチームみんなで団結できたと語った。「去年、撮影に入る前に、トレーニングのために夏合宿をやりました。狭い部屋にいっしょに雑魚寝して、ご飯を食べて。それで結束力が生まれました」
また、現場では終始過酷なトレーニングを積み、吐く者も多かったという。小出もハードだった現場を振り返りこう激白。「正直、けっこう吐いてました。去年の夏、体調を壊して入院してたんですが、歩くこともままならない状態で練習がスタートして。忘れもしない、代々木公園で炎天下のなか走って。うずくまってました」
林遣都も同じく、辛かった日のエピソードを語った。「劇中でランナーズハイになるところがあるんですが、そのとき僕、体調を崩していて、リアルにハイになってました。走りすぎると気分がおかしくなってくるというか。ぼくたち選手たちは、ランナーズハイっていうのを何度も感じましたよ」
大森監督も「リアリティにこだわった」と熱弁していたが、彼らがきつい現場を経た分、きっとスクリーンには生き生きとした青春模様が映し出されているに違いない。そんな彼らの見事な走りを楽しみにして。【Movie Walker/山崎伸子】
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