『君の名は。』『聲の形』『怒り』と話題の日本映画が上位を独占!
シルバーウィークに突入した今週末、9月17・18日の興行ランキングには3作品が初登場となった。中でも、大今良時の原作コミックをアニメ化した『映画 聲の形』が2位と好スタート。その好調の要因とは?
「このマンガがすごい!2015」オトコ編第1位、第19回「手塚治虫文化賞」新生賞など数々の賞に輝いた原作コミックを、『映画 けいおん!』をはじめ数々の名作を輩出している京都アニメーションがアニメ化するとあって、期待値がずば抜けて高かった『映画 聲の形』。
『けいおん!』コンビである山田尚子監督、吉田玲子(脚本)という最強の布陣はもちろんだが、声優として初起用された松岡茉優や、原作ファンだったというaikoの主題歌起用などが、幅広い世代の動員に繋がった模様。土日2日間で動員20万人、興収2億8300万円をあげた。
また、僅差で3位にランクインとなったのが、李相日監督の最新作『怒り』だ。上位2作品に負けず劣らず、メディアから高い注目を浴びていた同作は、土日2日間で動員17万人、興収2億3300万円を記録。渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡…といった主役級スターの各々が、李監督の妥協なき演出によって新境地を見せており、映画ファンからの強い支持を得たようだ。
新作では、スティーヴン・スピルバーグ監督が久しぶりにファンタジーに挑んだ『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』が8位にランクイン。主演のオスカー俳優マーク・ライランスの来日もあり、話題を集めていた。
一方、公開4週目に入った『君の名は。』の勢いは依然止まらず。今週も動員80万人、興収10億7600万円とまったく衰えを見せず、累計91億円を突破。新海誠監督が自ら手がけた原作小説も、なんと9月20日時点で102.9万部を売り上げており、その相乗効果の高さを見せつけた。興収成績の100億円の大台突破も間もなく!『君の名は。』のムーブメントはまだまだ終わりそうもない。【トライワークス】