映画ランキング - 国内映画
(2024/8/16~2024/8/18)

2024年8月19日 発表(毎週火曜更新)
2024年8月16日~2024年8月18日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『インサイド・ヘッド2』『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』などがランクイン!(興行通信社調べ)

  • No.1
    1 keep

    インサイド・ヘッド2

    、96分、アニメ/コメディ/ファンタジー
    4.4
    7012

    誰も目にしたことがない頭のなかの感情たちの世界を描き、第88回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞したディズニー&ピクサー作品『インサイド・ヘッド』の続編。『モンスターズ・ユニバーシティ』のストーリ···もっと見る

  • No.2
    2 keep

    人気アニメ「クレヨンしんちゃん」の映画シリーズ第31作。現代に恐竜を甦らせたテーマパークにしんのすけらカスカベ防衛隊が招待され、小さな恐竜と出会い夏休みを過ごしていく姿を描く。監督は「デュエル・マスタ···もっと見る

  • No.3
    3 keep

    ヒーローを目指すヒーロー育成学校の生徒たちの物語を描く堀越耕平によるマンガ「僕のヒーローアカデミア」の劇場版第4弾。ヒーローVSヴィランの最終決戦直前を完全新作のオリジナルストーリーで描く。デクこと緑···もっと見る

  • No.4
    5 up

    キングダム 大将軍の帰還

    、146分、アクション
    4.6
    10699

    紀元前の中国春秋戦国時代を舞台に、原泰久の同名漫画を実写映画化した「キングダム」シリーズの第4弾。監督も引き続き、佐藤信介が務める。『劇場』の山崎賢人、『AWAKE』の吉沢亮、『風に立つライオン』の大···もっと見る

  • No.5
    4 down

    怪盗グルーのミニオン超変身

    、94分、アニメ
    4.2
    8958

    怪盗グルーやミニオンたちの活躍を描く「怪盗グルー」シリーズ第4弾。グルー役の笑福亭鶴瓶、ルーシー役の中島美嘉が続投するほか、『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』の片岡愛之助がグルーの高校時代の同級···もっと見る

  • No.6
    NEW

    劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦

    、85分、アニメ
    4.7
    15129

    バレーボールに全力を注ぐ高校生たちの熱い青春ドラマを描いた古舘春一による「ハイキュー!!」の劇場版 FINALシリーズ第1弾。アニメシリーズに続き、Production I.Gがアニメーション制作を担···もっと見る

  • No.7
    NEW

    フォールガイ

    、127分、アクション
    4.1
    2158

    危険な陰謀に巻き込まれたスタントマンが己のスキルを駆使して戦う姿を描くアクション。『バービー』のライアン・ゴズリングが主人公コルトを演じる。『オッペンハイマー』のエミリー・ブラントが元カノのジョディ、···もっと見る

  • No.8
    7 down

    デッドプール&ウルヴァリン

    、128分、アクション/コメディ
    R15+
    4.0
    3807

    マーベルコミック随一の破天荒ヒーロー、デッドプールの活躍を描くアクションシリーズ第3弾。ライアン・レイノルズ扮する異色のヒーロー、デッドプールと、ヒュー・ジャックマン演じる驚異的な治癒能力と不死身の肉···もっと見る

  • No.9
    NEW

    THE FIRST SLAM DUNK

    、124分、アニメ/青春
    4.6
    10212

    高校バスケに打ち込む選手たちの成長を描いた井上雄彦による漫画「SLAM DUNK」を原作としたアニメーション映画。原作者の井上自らが監督と脚本を手掛け、テレビシリーズから変わって、宮城リョータを「アイ···もっと見る

  • No.10
    10 keep

    あのコはだぁれ?

    、107分、ホラー
    3.7
    843

    誰もいないはずの夏休みの学校で、補習授業を受ける男女5人の生徒と臨時教師が体験する恐怖を描く学園ホラー。監督は「呪怨」シリーズの清水崇が務める。NMB48の元メンバーである渋谷凪咲が映画初主演を務め、···もっと見る

2週連続2位で動員100万人を突破!『映画クレヨンしんちゃん』が打ち出し広まった、“大人も泣ける”路線を振り返る
2週連続2位で動員100万人を突破!『映画クレヨンしんちゃん』が打ち出し広まった、“大人も泣ける”路線を振り返る
2週連続2位で動員100万人を突破!『映画クレヨンしんちゃん』が打ち出し広まった、“大人も泣ける”路線を振り返る

お盆休み終盤の8月16日から8月18日までの全国映画動員ランキングが発表。先週、公開2週目にして首位に立ったディズニー&ピクサーの『インサイド・ヘッド2』(公開中)が今週も1位をキープ。週末3日間で観客動員37万2000人、興行収入4億9700万円と、初週対比98%だった前週の95%の成績を維持。累計成績は動員241万人、興収30億円を突破した。
さて今回メイントピックとして取り上げたいのは、前週に引き続き2位をキープした『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』(公開中)。この週末3日間の成績は、動員25万4000人、興収3億2100万円と、前週比70%の成績を維持。累計成績ではすでに動員100万人の大台を超えて、動員111万人&興収13億円を突破している。 前回の当記事でも触れたように、数年前まではゴールデンウィーク時期の定番タイトルだった「映画クレヨンしんちゃん」シリーズ。それこそ以前のテレビアニメでの放送枠と同じように、春休みの定番「映画ドラえもん」シリーズと入れ替わるように公開されるのがお馴染みの流れで、「映画クレヨンしんちゃん」が5年目を迎えた1997年には「名探偵コナン」シリーズもスタート。そこから四半世紀以上にわたり、この国民的アニメ映画3タイトルは毎年(コロナ禍での例外があったが)新作が作り続けられ、春の映画界を盛り上げてきた。 特に「名探偵コナン」シリーズと「クレヨンしんちゃん」シリーズは、2005年を除き2018年まで毎年同日公開。「名探偵コナン」が興収20億円超えのヒットコンテンツとなった1999年は、「クレヨンしんちゃん」の興収が初めて10億円を下回った年でもあり、以後は両者の差は広がり続ける一方。それでも「クレヨンしんちゃん」が作り続けられてきたのは、作品自体に一定の人気があることももちろんだが、この苦境を乗り越えるに足る大胆な方向転換に打ちだしたことが大きいだろう。 それまではいわゆる“ドタバタギャグ”路線を猛然と突っ走っていた「クレヨンしんちゃん」は、『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(01)と『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』(02)のような感動路線、しかも“子どもはいつも通り楽しめ、大人は泣ける”という独自の路線に活路を見出した。もっとも、その数年前に「映画ドラえもん」が併映短編で感動路線にシフトしており、当時の傾向のひとつだったとも考えることができる。いずれにせよ、「クレヨンしんちゃん」は看板の長編タイトルでそれに挑んだのだ。 もちろんすぐに結果が出るわけではなく、以後もしばらくシリーズの興収は10〜15億前後を留まり続ける。しかし『オトナ帝国の逆襲』を子ども時代に“楽しんでいた”世代が、“泣ける”ことを実感する年齢に到達したタイミングで、再び感動路線の『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』(14)が公開。一度「クレヨンしんちゃん」から離れていた層を再び呼び戻すことに成功し、そこからは興収20億円を超える作品も生まれるなど、シリーズの安定感がより一層増すこととなった。 こうした子ども向けアニメ映画への新たな付加価値は「クレヨンしんちゃん」シリーズを飛び越えて、その後多くの作品へと波及していく。「映画ドラえもん」シリーズも然り、近年では予想外の大ヒットとなった「映画すみっコぐらし」シリーズも然り。今年公開された『映画それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』(公開中)に至っては、大人が一人で観に行くものではないと思われてきた「アンパンマン」のイメージをガラリと覆したことでヒットへとつながっている。 友情であったり家族であったり、古典的な“御涙頂戴”な展開を選ばずとも、子ども向けとされる作品が本来持ちうる純粋で普遍性の高いテーマは、大人にとっては感動の要素になる。それをいの一番に証明した「クレヨンしんちゃん」は、今回の『オラたちの恐竜日記』でも友情の物語を描き、しんのすけやシロの成長譚で大人世代の心をつかむ。それはいま時点での映画のヒットももちろんのこと、15年や20年先にもこのシリーズが愛され続けるための大事な一歩になることだろう。 さて、1位の『インサイド・ヘッド2』と2位の『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』同様、公開3週目を迎えた『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』(公開中)も前週に引き続き3位をキープ。週末3日間で動員21万人、興収3億1400万円と、こちらも前週対比90%の高い維持率。累計成績では動員165万人、興収23億円を突破している。 また公開6週目の『キングダム 大将軍の帰還』(公開中)は前週から1ランクアップの4位となり、累計成績では動員462万人&興収68億円を突破。前週の4位から5位となった『怪盗グルーのミニオン超変身』(公開中)は累計で動員296万人&興収37億円と、今年の夏休みを賑わせている上位5作品はいずれも好調をキープ。夏休み後半でどこまで成績を伸ばせるのか注目しておきたい。 このところ複数の新作タイトルがランクインし、ランキング上位はめまぐるしく変動していたが、今週の新作タイトルは1本のみ。7位に初登場を果たしたのは、アクション映画の名手デヴィッド・リーチ監督がライアン・ゴズリングを主演に迎え、1980年代の人気ドラマシリーズを映画化した『フォールガイ』(公開中)だ。 落ち目のスタントマンが元恋人の監督作で復帰をしようとした矢先、主演俳優の失踪から予期せぬトラブルに巻き込まれていく様を描く同作。スタントマン出身であるリーチ監督渾身のアクションシーンの数々が公開前から話題を集めており、IMAXや4D、DolbyAtmosといったラージフォーマットでの上映も大好評のようだ。 また今週はトップテンへの返り咲きが2作品。2月に公開された『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(公開中)が「もう一回がない全国一斉上映!ラストマッチ」と題して舞台挨拶の全国同時生中継を行い、9週間ぶりのトップテン入りで6位まで急浮上。累計成績では動員が806万人、興収が115億円を突破している。 そして2022年12月に公開されロングランを記録した『THE FIRST SLAM DUNK』(公開中)も、8月13日から復活上映がスタートし9位にランクイン。こちらは累計成績で動員1119万人、興収162億2000万円を超え、歴代興収ランキングでは『アバター』(09)を抜いて12位に浮上した。 以下は、1~10位までのランキング(8月16日〜8月18日) 1位『インサイド・ヘッド2』 2位『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』 3位『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』 4位『キングダム 大将軍の帰還』 5位『怪盗グルーのミニオン超変身』 6位『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』 7位『フォールガイ』 8位『デッドプール&ウルヴァリン』 9位『THE FIRST SLAM DUNK』 10位『あのコはだぁれ?』 今週末は、人気ドラマ「アンナチュラル」と「MIU404」と同じ世界線で繰り広げられるサスペンス『ラストマイル』(8月23日公開)、SEVENTEENのアンコールツアーの模様を収録した音楽ドキュメンタリー『SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW' AGAIN TO CINEMAS』(8月23日公開)、水野美波の同名コミックをなにわ男子の大西流星ら注目の若手キャストの共演で映画化した『恋を知らない僕たちは』(8月23日公開)、押切蓮介のホラー漫画を白石晃士監督が映画化した『サユリ』(8月23日公開)などが控えている。 文/久保田 和馬


このランキングのニュースを読む