映画ランキング - 国内映画
(2024/11/1~2024/11/3)
2024年11月4日
発表(毎週火曜更新)
2024年11月1日~2024年11月3日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『ヴェノム:ザ・ラストダンス』『八犬伝』『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』などがランクイン!(興行通信社調べ)
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スパイダーマンの宿敵ヴェノムを主役にした「ヴェノム」シリーズ最終章となるアメコミ映画。ヴェノムの秘密を知るシンビオートの創造神“ヌル”が宇宙から飛来。一方、一心同体で過ごしてきたエディとヴェノムは、特···もっと見る
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志駕晃の同名ミステリー小説を原作に、スマホを落としたことで連続殺人鬼に命をねらわれるヒロインを描いたSNSミステリー映画の第3弾。日本と韓国を舞台に、大規模なサイバーテロが巻き起こる。中田秀夫が前2作···もっと見る
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1997年にドラマの放送が開始され人気を博した「踊る大捜査線」シリーズの登場人物の一人、室井慎次を主人公とした2部作の前編。室井役の柳葉敏郎をはじめ、新城賢太郎役の筧利夫、沖田仁美役の真矢ミキ、緒方薫···もっと見る
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遺伝子調整され生まれながらにして優れた身体能力や頭脳を持つコーディネイターと自然のまま生まれたナチュラルが存在する時代、C.E.(コズミック・イラ)を舞台にした「機動戦士ガンダム SEED」の劇場版。···もっと見る
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11月1日から11月3日までの全国映画動員ランキングが発表。トム・ハーディが主演を務める「ヴェノム」シリーズの最新作にして最終章となった『ヴェノム:ザ・ラストダンス』(公開中)が初登場でNo. 1を獲得した。
『ヴェノム:ザ・ラストダンス』の初日から3日間の成績は、観客動員が29万8404人、興行収入が4億4420万円。前作『ヴェノム:レット・ゼア・ビ・カーネイジ』(21)が初日から3日間で動員41万人&興収6億円、前々作の『ヴェノム』(18)が同じく動員39万7000人&興収5億9600万円だったので、それらと比較すると7割強とやや下落気味。
それでも2024年に公開された実写洋画作品としては『ゴジラxコング 新たなる帝国』(24)に次ぐNo.2の動員で、興収でみても『デッドプール&ウルヴァリン』(24)と『ゴジラxコング』に次ぐ第3位。祝日を含めた4日間での累計では興収6億8715万円に到達しており、最終興収21億9000万円だった前々作、同じく19億1000万円だった前作にどこまで迫ることができるのか注目が集まるところだ。
また、あらためて調べてみたところによれば、この「ヴェノム」シリーズは非常に価値のある記録を打ち立てたようだ。海外と比較すると、日本ではいまひとつ浸透しきれていないイメージの強いアメコミ映画。ここ10年ほどでマーベル・シネマティック・ユニバースを筆頭に様々な作品が公開され、まずまずの成績を収めているのだが、同一アメコミ映画シリーズ3作連続で動員ランキングNo. 1に立ったのは「ヴェノム」が初めてである。
例えば「アベンジャーズ」シリーズは第1作と第2作、そして大団円の第4作が首位スタートを飾っているが、第3作はちょうど強敵「名探偵コナン」とバッティングし2位発進。「スパイダーマン」シリーズも、MCU版は第3作しか首位に立てておらず、20年近く前に大ヒットを記録し日本でのアメコミ映画ブームのはしりとなったサム・ライミ版は「ハリー・ポッター」と公開時期が重なった第2作が首位を逃している。
ちなみに前々作『ヴェノム』の時は、最終興収20億弱を記録してシリーズ化もした『スマホを落としただけなのに』(18)と公開日が重なり、前作『レット・ゼア・ビー・カーネイジ』は、2週目だったとはいえ最終興収50億円超えの嵐のライブドキュメンタリーを押さえての首位発進。となれば、単純に相手関係に恵まれただけというわけでもなさそう。
そうした人気の高さの一端を担っているのは、“スパイダーマンの宿敵”という点ももちろんあるだろうが(それでもこのシリーズではスパイダーマンと戦うわけではない)、それ以上にインパクトあるキャラクター性と、迫力とユーモアを交えた複雑さのない明瞭なストーリー。そしてアメコミ映画としては短めの上映時間にアクションを凝縮した、エンタメには欠かせない気楽さを備えているからであろう。ハリウッド映画に求められるのは、こういうタイプの作品なのだろう。
さて、前週1位に初登場を果たした『八犬伝』(公開中)は、2週目の週末3日間も動員8万4000人、興収1億1100万円を記録し2位にランクイン。前週比66%と好調を維持し、累計成績では動員35万人&興収4億円を突破している。
6年前の第1作に続いて「ヴェノム」シリーズと直接対決する格好となった「スマホを落としただけなのに」シリーズの最新作『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』(公開中)は3位に初登場。
初日から3日間で動員7万9000人、興収1億900万円を記録しており、祝日を含んだ4日間の累計成績では動員10万人&興収1億4600万円を突破。前作『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(20)は初日から祝日を含んだ4日間で動員26万9000人&興収3億6000万円だったので、かなり大きく数字を落としているようだ。
現在開催中の第37回東京国際映画祭でオープニングを飾った、山田孝之&仲野太賀ダブル主演の時代劇『十一人の賊軍』(公開中)は4位にランクイン。こちらは初日から3日間で動員7万9000人、興収1億500万円。公開4日間の累計は動員10万人&興収1億4100万円と、3位の『スマホ〜』と競っている。
ほかに新作では黒木華が主演を務めた『アイミタガイ』(公開中)が9位に初登場。そして新規カットを追加し本編映像をアップデートした“特別版”の第2弾がスタートした『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(公開中)は、トップテン圏内に再浮上を果たした。
以下は、1~10位までのランキング(11月1日〜11月3日)
1位『ヴェノム:ザ・ラストダンス』
2位『八犬伝』
3位『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』
4位『十一人の賊軍』
5位『室井慎次 敗れざる者』
6位『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』
7位『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』
8位『侍タイムスリッパー』
9位『アイミタガイ』
10位『ラストマイル』
今週末は、テレビアニメ「進撃の巨人 The Final Season 完結編」を長編映画に再構築した『劇場版「進撃の巨人」完結編 THE LAST ATTACK』(11月8日公開)、ドウェイン・ジョンソンが「ジュマンジ」シリーズの監督と再タッグを組んだ『レッド・ワン』(11月8日公開)、平野啓一郎の同名小説を池松壮亮主演で映画化した『本心』(11月8日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬
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