OK牧場の決斗|MOVIE WALKER PRESS
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OK牧場の決斗

1957年7月3日公開,122分
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保安官ワイアット・アープが、医者からヤクザに身を持ちくずしたドク・ホリデイの助太刀でOKコラールに仇敵クラントン一家と死闘を交えたという西部の歴史に語り伝えられる事件の映画化で、1946年、ジョン・フォードが「荒野の決闘」として以来今回が2度目の映画化である。ジョージ・スカリンの原案からレオン・ユーリスが脚本を書き「六番目の男」のジョン・スタージェスが監督した。撮影監督は「雨を降らす男」のチャールズ・ラング、作曲指揮は「友情ある説得」のディミトリ・ティオムキン。主演は「雨を降らす男」のバート・ランカスター、「赤い砦」のカーク・ダグラス、「オドンゴ」のロンダ・フレミング、「ながれ者」のジョー・ヴァン・フリート、「誇りを汚すな」のジョン・アイアランド。他に「雨を降らす男」のアール・ホリマン、「ローンレンジャー」のライル・ベトガーなど。フランク・フェイレンが主題歌を歌う。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

酒と賭博に身をもちくずした元歯科医ドク・ホリデイ(カーク・ダグラス)はフォート・グリフィンの町で3人組の殺し屋を返り討ちに倒したが、嫌われ者の彼は町民のリンチにかけられようとした。たまたま町に来たドッジ・シティの保安官ワイアット・アープ(バート・ランカスター)はドクの情婦ケイト(ジョー・ヴァン・フリート)の頼みで、その危機を救った。ワイアットはドッジ・シティに戻ったが、そこには余り有難くない出来事が待っていた。ワイアットの兄でトゥムストーンの保安官ヴァージルとクラントン一家との確執が激化してきたというのである。クラントンは殺し屋リンゴー・キッド(ジョン・アイランド)を味方にして機会を狙っていた。そんなところへドクがケイトを連れてドッジ・シティにきた。札つきのドクの出現に町の治安を思うワイアットは困惑するが、その上、ローラ(ロンダ・フレミング)という女が現れ御法度の賭博を始めるに及んではワイアットも捨てておけなかった。彼はローラを留置場へ入れた。が、彼女に心ひかれワイアットはドクの口添えもあって間もなく釈放した。ある日、3人の銀行強盗が町に向かったというのでワイアットは不在の代理保安官の代わりにドクを連れて行き、強盗どもを迎え撃った。が、やがてドクは不摂生が祟って前から病んでいた胸の病が悪化、そのため情婦ケイトはリンゴー・キットに鞍替えする始末となった。そんなある夜、ワイアットはローラと恋を囁いていたが、暴れ者シャンハイ・ピアース一味が酒場を荒らしていると聞き、そこへ駆けつけた。が多勢に無勢。そこへドクが現れ機先を制して一味を追出した。ドクはワイアットに、これで借りを返したぜと言ったが、2人は何か離れがたい友情に結ばれた。翌日、ワイアットは、ローラと結婚してカリフォルニアへ行こうと、保安官のバッジを返し旅支度をしていたが、そこへ舞込んだ一通の電報。兄のヴァージルがクラントン一家との危機を告げてきたのだ。ワイアットはローラを置いてトゥムストーンの町へ向かったが、後にはアリゾナへ行くというドクがついてきた。トゥムストーンでは、クラントン一家がアープ家の末弟ジムを射殺、遂に挑戦してきた。アープ家もこれに応じた。決闘の場所はOKコラール。時間は日の出の刻と決められた。クラントン側はアイク、フィン、ビリーのの3兄弟とマクローリー兄弟、それにリンゴー・キッドの6人。アープ側はヴァージル、モーガン、ワイアットの3兄弟である。決闘の夜が明けかかった。OKコラールに向かうアープ兄弟を追って、どうせ死ぬなら1人の友と一緒に、とドクが重病を押して駆けつけた。忽ち始まる決闘。数の劣勢をアープ側は腕と頭でおぎない、激しい戦いの後クラントン一家を撃ち倒した。リンゴーはドクに撃たれた。ワイアットは後を追ってきたローラとカリフォルニアへと旅立った。その2人をドクがいつまでも見送っていた。

作品データ

原題
Gunfight at the O.K. Corral
製作年
1956年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント
上映時間
122分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.7
  • Cape God

    3
    2013/4/3

    総合60点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )

     この話は日本で例えるならば巌流島の戦いとか赤穂浪士の討ち入りのような、アメリカの西部開拓史における伝説的な戦いであろう。それだからだろうか、視聴者はワイアット・アープやドク・ホリディについて当然知っているものとして物語が進んでいるようでややわかり辛い部分がある。町で好き勝手に暴れる無法者多数(20人くらいか?)にたいしてたった一人で堂々と武装解除を要求するアープは、正義にあふれる英雄的行動というよりはただの無謀行為であって、こんな場面を堂々と入れてしまうのはいかにも古き良き時代の西部劇、でも現代から見ると時代遅れな演出でした。

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  • 夙の一郎

    4
    2012/12/5

    あまりにも有名なテーマソングから始まり、男の友情、そしてお約束のガンファイト、何度観ても満足。
    闘う男、その帰りをひやひやしながら待つ女。但し、ここでの女性達は黙ってはいません。言うことはしっかり言う女性達。
    中学生頃にカークダグラスのドグホリデーを気取って、ストレートグラスでクイッとやって酷い目にあった。

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  • 晴耕雨読

    4
    2009/5/26

     忘却の彼方になってしまったジョン・フォードの不朽の名作「荒野の決闘」を満点として採点した結果が上記の満足度です。また本作品のジョン・スタージェス監督は「墓石と決闘」いう傑作も後日発表していますが、本作品のヒットにより、その後の同監督の日本公開タイトルは「ゴーストタウンの決斗」、「ガンヒルの決斗」と続きました。

     冒頭は西部の大平原を行く馬上の3人が登場して、バックのディミトリー・ティオムキン作曲による口笛が流れます。口笛で名高いイタリア製西部劇の「荒野の用心棒」もエンニオ・モリコーネ作曲による“さすらいの口笛”を挿入しています。多分、監督のセルジオ・レオーネも本作品を観て、それをモリコーネに依頼したのではないでしょうか。さらに付け加えると、端役に過ぎないリー・ヴァン・クリーフを「夕陽のガンマン」に起用して、ダグラス・モーティマー大佐という伝説化したキャラクターを創造したのも本格派西部劇への対抗意識が感じられました。

     ワイアット・アープに関しては様々な人物評価がなされていますが、カーク・ダグラス扮するドク・ホリデイをリンチ(私刑)にかけようとする町民たちからガードし、ドクを正当な裁判に委ねようとする行動から遵法精神が読み取れます。

     そしてワイアット・アープ映画に必ず登場するLADYが駅馬車から降りてきます。本作品ではロンダ・フレミング扮するローラであり、勿論、西部の荒くれ男たちの視線を一斉に浴びる存在なのですが、「荒野の決闘」のリンダ・ダーネル扮するクレメンタインへの初恋的記憶が、ローラの美貌すら半減してしまっています。

     決闘の場に赴くアープとホリデイ他総勢4人が行進するシーンの胸躍る高揚感と、その後にくる殺伐としたガンファイト。講談調の語り口が快感なアメリカ製正統派西部劇の傑作です。本作品中“早撃ちを自慢する奴で35歳まで生きた奴はいない”というセリフが出てきますが、映画、「トゥーム・ストーン」や「ワイアット・アープ」を観ると、アープは1929年まで長生きしていることが分かります。1929年といえば世界恐慌、禁酒法といったローリングトゥウェンティの時代です。アメリカの正義はワイアット・アープからエリオット・ネスに引き継がれていったのでしょう。

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