春との旅|MOVIE WALKER PRESS
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春との旅

2010年5月22日公開,134分
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「愛の予感」がロカルノ映画祭で金豹賞(グランプリ)に輝くなど、国際的な評価も高い小林政広監督による人間ドラマ。祖父と孫の姿を通して、生きることを見つめる。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

4月の北海道。足を痛めて、18歳の孫娘・春に面倒を見てもらっている元漁師の忠男。ある日、春が仕事を失ってしまったことから、忠男は最後の住まいを求めて、春と共に東北地方へ親類縁者を訪ねる旅に出かけることに。

作品データ

製作年
2009年
製作国
日本
配給
ティ・ジョイ=アスミック・エース
上映時間
134分

[c]2010「春との旅」フィルムパートナーズ/ラテルナ/モンキータウンプロダクション [c]キネマ旬報社

  • rikoriko2255

    kin_chan

    5.0
    2010/6/5

    元いわし漁師の祖父の世話をしていた孫娘の春。
    勤めていた小学校が廃校になって給食婦の職を失ってしまう。
    ふと「兄弟にたよったら」と出てしまった言葉に後悔しながら、祖父と孫娘の兄弟姉妹めぐりの旅が始まる。まさに珍道中です。
    行く先々では、暖かく、喧嘩もしながら迎えられながら、ていよく断られる。

    春は、そんな中、母親と離婚した父親に会いたいと・・・。
    母と父のめぐり合いと別れ。それぞれの人生模様が描かれます。

    最後に閉店したそば屋で、祖父と春がざる蕎麦をすすりながら語り合います。
    春は、自分には祖父と一緒に暮らしていくしかないと決意します。北海道の片田舎で職を見つけ、好きな人を見つける。それしかないと・・・。

    これが日本社会の現実でしょうね。

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    ネタバレあり
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  • rikoriko2255

    じぇふりぃちゅうぶ

    5.0
    2010/5/24

    名優・仲代達矢が脚本に惚れ込んで主役を買って出た映画。

    簡単に言うと、現代版の姥捨山。但し本作では捨てられるのは爺。仕事が無くなって、祖父の面倒を見ていられなくなった孫娘が、祖父の兄弟の誰かに預けて都会に出ようとした事からお話が始まる。

    最近の邦画って、妙にアニメやハリウッド映画の影響が大きくて、日本と言う土地に根差していない様な物が目立ち、邦画なのに日本を描けよ!と言いたくなる事が何度も有った。この映画は、正しく現代の日本を描いている。こう言う邦画が観たかった!

    良い映画と言うのは、面白い脚本と上手い役者が居れば成立すると思う。この映画に出演している役者は、超を付けても良い位にベテランの人が揃っている。

    彼らの演技を「長回し」でジックリと観せてくれるので見応えが有る。またシーンによってはロングショットで撮っている。これは役者を信頼しないと出来ない手法であり、こうした面でも役者の演技を堪能出来る。

    流石に皆さん上手い!としか言えない。間の取り方と言い、視線の流し方と言い、文句無し。演技のお手本としても使えるでしょう。

    一番若い役者は、徳永えり。映画「うた魂」では地味だけれども上手い娘だな!と思っていたが、これ程上手いとは知りませんでした。

    特に歩き方が素晴らしい。私は、役者の力量を見るには歩き方で判断している。キャラに合わせた歩き方の出来ない人は才能が無いと思う。

    顔が地味なだけに、主役は無理だと思うが、脇役としての今後の活動が非常に楽しみ。映画は美男美女の主役だけでは出来ません。実力が有る脇役が居て、初めて成立する。

    脚本の出来も非常に良い。例え血の繋がりが有っても、長年に渡り疎遠であった兄弟の対応にリアリティが有り、納得出来た。

    また血の繋がりが無くても、家族として迎えようとするシーンとか、爺さんの面倒を最後迄みようと決意を表明するシーンは、この映画の白眉でしょう。

    良い映画だなあ!と感動してしまった。

    少子高齢化が言われる様になって久しいが、少子化担当大臣が設置される様になっても、現状は何も変わってない。行き場所が無くなった老人は増えるばかりで、その老人の面倒を見る為に人生を変えざるを得ない人は増えるばかり。

    米軍基地問題に文句を言うより、まず自分の仕事をちゃんとやれよ!と言いたくなった。

    観た後に「良い映画を観た」と言う気持ちになれる映画。映画が好きな人なら必見でしょう。

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  • rikoriko2255

    ミチさん

    5.0
    2010/5/12

    この人のことは、ほとんど知りませんでした。
    前半は、大御所仲代達矢の一人舞台で、ただ、ただ、付いて行くだけだった、えりちゃんが、後半主役に、そして女優へと開眼します。
    前半のストーリイは、一種のロードムービーで、その為、たくさん人が出てくる。往年の役者さんばかりで、目の保養。そして後半、えりちゃんが突然、父親に会いたいと言い出し、そして・・・。
    女優とは、泣く商売だと思います。泣いていくらだと思います。しかし実は効果的に泣くのは難しい。観客が思っているところで、思うように泣いてくれないと感情移入できない。それが難しいんですよね。人は女に生まれるのではない、女になるのだ、という有名な言葉があります。それになぞらえて言うなら、徳永えりは女優になりましたねえ。そういう映画です。
    邦画ということで言えば、ひとつひとつのシーンが長いですね。その分、気が落ち着くけど、役者が大変です。

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