消えた声が、その名を呼ぶ|MOVIE WALKER PRESS
MENU

消えた声が、その名を呼ぶ

2015年12月26日公開,138分
PG12
  • 上映館を探す

1915年にオスマン・トルコで起きた少数民族を巡る歴史的事件を基に、深い絶望を抱えた一人の男の9年に及ぶ壮大な旅路を映し出すヒューマンドラマ。監督は「ソウル・キッチン」のファティ・アキン。出演は「ある過去の行方」のタハール・ラヒム、「コルト45 孤高の天才スナイパー」のシモン・アブカリアン、「シリアの花嫁」のマクラム・J・フーリ。

予告編・関連動画

消えた声が、その名を呼ぶ

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

1915年、第一次世界大戦中のオスマン・トルコ、マルディン。アルメニア人の鍛冶職人ナザレット(タハール・ラヒム)は、夜更けに突然現れた憲兵によって、妻と娘から引き離され強制連行される。辿り着いた砂漠では仲間を次々に失い、激しい暴行で声も奪われてしまうナザレットであったが、奇跡的に死線を乗り越える。生き別れた家族に会うため、灼熱の砂漠を歩き、海を越え、森を走り抜けるナザレット。トルコからレバノン、キューバ、そしてアメリカ・ノースダコタの荒野へ……。家族への想いはたったひとつの希望となり、9年に亘りさすらい続けてきた男がたどりつく先とは……。

作品データ

原題
THE CUT
映倫区分
PG12
製作年
2014年
製作国
ドイツ フランス イタリア ロシア ポーランド カナダ トルコ
配給
ビターズ・エンド
上映時間
138分

[c]Gordon Mühle/ bombero international [c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.5
  • 4
    2015/12/30

    コレは秀作でした。
    こんな原始的で恐ろしい事が起きていた1915年、日本は、世界はどうだったのか・・気になりました。
    日本は大正4年。東京ステーションホテルが開業し、三越百貨店が最先端で夏目漱石の本が出版され、三浦環〔たまき〕がロンドンでプッチーニ作曲のオペラ「蝶々夫人」の主役を演じた。
    アメリカではカール・レムリがロサンゼルスに巨大スタジオを建て、ユニヴァーサル・スタジオと命名。映画の都ハリウッドが生まれています。

    無抵抗なアルメニア人にとっては戦争では無く一方的な暴力です。
    女子供への扱いは劣悪。強制労働させられている男たちよりも酷い・・
    でも、出会う人たちの親切に救われます。最低な人も居るけど、善意に溢れた人たちに救われます。
    そして、娘たちを思う親心。ナザレットだけでなく、その妻の賭けのような判断の正しさ。
    それのお陰でナザレットも生きる希望を見出せました。
    娘を救うために地味だけどとてつもない大冒険をする。リーアム・ニーソンも真っ青だと思います。
    そのきっかけがチャップリンの無声映画だと言うのが何だか感動的。
    行く先々で聞こえてくる妻が口ずさんでいた歌が印象的です。素朴だけどとても綺麗。

    キューバ革命は1959年ですから、ナザレットが訪れた1923年頃のキューバは自由でとても魅力的です。表面的にだけかもしれませんが。

    続きを読む + 閉じる -
    ネタバレあり
    違反報告