『バック・トゥ・ザ・フューチャー』マーティ&ドクの“35年後”は?キャストの現在を追う
大好きな作品やヒット作の出演者は、ほかにどんな活躍をしているのか?そんな疑問に答えるこの企画。今回は、ロバート・ゼメキス監督が手掛けた大ヒットSFシリーズの1作目『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)だ。誰もがきっと“マイ・フェイバリット・ムービー”の1本に挙げるであろう本作より、マーティやドクらを演じたキャストたちの動向を追ってみた。
1985年のカリフォルニア州ヒルバレーに住む、高校生のマーティ・マクフライ。ひょんなことから彼は、科学者エメット・ブラウン博士(通称ドク)が、「デロリアンDMC-12」を改造して開発したタイムマシン(!)に乗って、30年前の1955年にタイムトラベルすることに。元の時代に戻るため、この時代のドクを捜すマーティは、なりゆきで両親が恋に落ちるきっかけを邪魔してしまう。その結果、運命が変わり、彼の存在が消滅する危機に…。かくして、マーティは1985年に戻るのと並行して、高校生時代の両親をくっつけるため奮闘するが…。
全米はもちろん、日本でも大ヒットした本作。米アカデミー賞で音響効果賞を受賞したほか、1989年に『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』、1990年には『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』が公開された。
難病と闘い続けるマイケル・J・フォックス<マーティ・マクフライ役>
シリーズを通してマーティを演じたのは、ご存じマイケル・J・フォックス。本作への出演をきっかけに世界的スターとなり、そのコメディセンスを生かして活躍。しかし、30歳の時に、進行性の神経変性疾患であるパーキンソン病を発症してしまう。1990年頃から兆候が見られるも、ドラマ「スピン・シティ」に主演するなど活躍していたが、1998年に病気を公表。2000年にはドラマも降板し、俳優活動から退いた。
その後のフォックスは病と闘いながらも、パーキンソン病を世間に周知し、同じ病に苦しむ人たちをサポートする活動を起こしていく。2000年に病気の研究助成のための「マイケル・J・フォックス パーキンソン病リサーチ財団」を設立。2003年には、闘病生活をつづった自伝「ラッキーマン」を出版し、売上の全てが財団に寄付された。アメリカ合衆国2006年中間選挙では候補者の応援CMに出演し、パーキンソン病のありのままの姿でインタビューに応じたほか、毎年のようにチャリティイベントを開催している。
現在は完全とは言わないまでの回復傾向にあり、2010年代に入ってからは俳優業も徐々に再開。2010年には弁護士ドラマ「グッド・ワイフ」の第2シーズンより準レギュラーで出演し、ケニングという神経疾患で運動障害を持った、フォックス自身を投影したようなキャラクターを演じている。2013年から2014年にかけては、13年ぶりの主演ドラマ「マイケル・J・フォックス・ショウ」も放送された。私生活では、1988年に女優のトレイシー・ポランと結婚し、一男三女にも恵まれている。
発売中
価格:Blu-ray 1,886 円+税、DVD 1,429 円+税
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント