吹替えキャストも話題の『ドクター・ドリトル』が初登場1位に!『ストーリー・オブ・マイライフ』はリピーターも続出
梅雨の晴れ間となった6月20・21日の週末映画動員ランキング。新作も続々と公開され始め、ランキングもフレッシュな顔ぶれとなった。
藤原啓治の吹替えに感嘆の声が続々…『ドクター・ドリトル』が1位に
初登場1位に輝いたのは新型コロナウイルスの影響で公開が延期されていた『ドクター・ドリトル』。土日2日間で動員8万1500人、興収1億1300万円をあげており、初日から3日間の累計では動員10万7000人、興収1億4800万円を記録している。過去に何度も映像化されてきた児童文学が原作で、主人公のドリトル先生を「アベンジャーズ」シリーズのアイアンマン/トニー・スターク役で知られるロバート・ダウニー・Jr.が演じているほか、個性的な動物たちの声をトム・ホランドやエマ・トンプソン、ラミ・マレック、オクタヴィア・スペンサーらが務めている。
豪華キャストの共演も見どころの本作だが、日本語吹替版の声優陣も話題。石田ゆり子や八嶋智人、中川慶一といった俳優たちに加え、大塚芳忠、大塚明夫、小野大輔、中村悠一、沢城みゆきに花澤香菜といったベテランから若手まで多くの人気声優がキャスティングされている。そして、ダウニー・Jr.演じるドリトル先生の声を務めるのは、他作品でも彼の吹替えを担当してきた藤原啓治。残念ながら藤原は、今年4月にガンでこの世を去っており、本作は彼にとっての遺作となった。
作品を鑑賞したファンからも、藤原についての多くメッセージがSNSに上がっている。「藤原啓治さんの声が最後なのかと思うと、なんだか色々複雑な気持ちになった…」「藤原啓治さんの声を心に刻んできます!」「藤原啓治さんによる躍動感たっぷりのドリトル先生に魅了されっぱなしでした」「(日本語吹替版の)エンドロールで藤原さんの名前を見た時に思わず涙が出てしまいました」など、最後を惜しむ声や、その演技に感嘆する気持ちであふれている。
このほか新作では、中村倫也が“一人七役”に挑戦し4年ぶりに主演を務めた『水曜日が消えた』が3位、発明王トーマス・エジソンと実業家ジョージ・ウェスティングハウスが繰り広げた“電流戦争”を描く『エジソンズ・ゲーム』が5位にランクイン。新作3本がトップ5に名を連ねる結果となった。
『ストーリー・オブ・マイライフ』高評価、リピーターも続出
先週2位スタートを切った『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は、動員2万2231人、興収3030万円で変わらず2位をキープ。リピーターも続出しており、「本日2回目!観るたびに、この四姉妹が好きになる」「2度目の鑑賞。さらに感動が強くなる。高揚感で今年のベスト1」「2回目は1回目と違う味わい方ができた」といったコメントに加え、コスプレやイラスト写真をアップするなど、“若草”の世界にはまる映画ファンが急増しているようだ。
今週末の公開作品には、人気テレビゲームを実写化した『ソニック・ザ・ムービー』に、シルベスター・スタローン主演アクションの最新作『ランボー ラスト・ブラッド』といった話題作が控えている。さらに、『風の谷のナウシカ』(84)に『もののけ姫』(97)、『千と千尋の神隠し』(01)、『ゲド戦記』(06)といったスタジオジブリの4作品も全国372館で劇場上映されることが決まっている。動員ランキングにも動きが見られそうだ!
文/トライワークス
1位 ドクター・ドリトル
2位 ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
3位 水曜日が消えた
4位 心霊喫茶「エクストラ」の秘密 The Real Exorcist
5位 エジソンズ・ゲーム
6位 パラサイト 半地下の家族
7位 天気の子
8位 一度死んでみた
9位 デッド・ドント・ダイ
10位 AKIRA 4Kリマスター版
※興行通信社調べ