メリッサ・マッカーシーにレベル・ウィルソン…映画界を“ポジティブ”に牽引する女優たち
ずばぬけた美貌や演技力で評価を受けるスター女優はよく知られるところだが、突き抜けた存在感と抜群のセンスで魅了するコメディ女優の存在を忘れてはならない。なかでも、ぽっちゃり体型が特徴で、現代の映画界を明るく牽引している3人のコメディ女優を、痛快なフィルモグラフィと共に紹介したい。
予測不可能なを演じたら抜群のメリッサ・マッカーシー
まずは、主演作が軒並みヒットを飛ばし、経済誌「フォーブス」による「最も稼ぐ女優」ランキングの常連でもあるメリッサ・マッカーシー。最初に知られるようになったのは、 大人気テレビシリーズ「ギルモア・ガールズ」で演じた主人公の親友スーキー役。明るくておおらかで、悩み多き主人公につねに寄り添う…まさに、こんな女友達いたら最高!と思わせる親しみあふれる女性を好演した。
しかし、そんなマッカーシーの転機となったのは、スーキーとは正反対のワイルドで予測不能なキャラを演じた『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』(11)。クセ者だらけのブライズメイズ(花嫁介添人)の騒動を、下ネタ満載で描くこのコメディで、マッカーシーが演じたメーガン役の破壊力はすごかった。そもそもマッカーシーは、この作品の主演女優クリスティン・ウィグと同じコメディ集団「ザ・グラウンドリングス」出身で、スタンダップ・コメディアンとしても活躍していた素地の持ち主。
『ブライズ・メイズ~』では、なんとアカデミー賞助演女優賞候補となり、以降もぐんぐんと頭角を現すようになった。『デンジャラス・バディ』(13)ではサンドラ・ブロック、『SPY スパイ』(15)ではジュード・ロウ、ジェイソン・ステイサムらスターと肩を並べ、伝説的な大ヒット作のリメイク版『ゴーストバスターズ』(16)にも出演した。
1970年生まれのマッカーシー。近年は、我が道を行く“おばちゃん”キャラでコメディシーンの最前線に立ち続け、監督で俳優でもある夫、ベン・ファルコーンとのコンビ作でヒットを連発。仕事も帰る家も失くした女性が旅先で騒動を巻き起こす『タミー Tammy』(14)のなりふり構わなさ、インサイダー取引で逮捕された実業家の再生劇『メリッサ・マッカーシー in ザ・ボス 世界で一番お金が好き!』(16)のふてぶてしさは、マッカーシーの真骨頂。さらに、『ライフ・オブ・ザ・パーティ』(18)では、夫に離婚を告げられた反動から娘と同じ大学へ復学する主婦を演じ、パーティで羽目をはずしたりイケメン男子学生と付き合うなど、キャンパスライフを思い切り謳歌。
ドン底にいる主人公が苦境に立ち向かいながら這い上がるストーリーは映画のド定番だが、そこに体を張ったマッカーシーのダイナミックなパフォーマンスが加わることでパンチの効いたコメディが完成する。また、コメディではないが、著名人の私文書を偽造した作家役でアカデミー賞候補となった『ある女流作家の罪と罰』(18)でも、マッカーシーが演じたやさぐれヒロインのキャラは際立っていた。
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■『メリッサ・マッカーシー in ザ・ボス 世界で一番お金が好き!』
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■『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』
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■『エイミー、エイミー、エイミー!こじらせシングルライフの抜け出し方』
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