長澤まさみ、東出昌大、小日向文世が語った決意「とにかく前へ進まないと」【『コンフィデンスマンJP』インタビュー】

インタビュー

長澤まさみ、東出昌大、小日向文世が語った決意「とにかく前へ進まないと」【『コンフィデンスマンJP』インタビュー】

「以前の生活を求めるのではなく、いまは前へ進まないといけない」(長澤)

29回もの衣装チェンジに挑んだ長澤まさみ
29回もの衣装チェンジに挑んだ長澤まさみ[c]2020「コンフィデンスマンJP」製作委員会

――ようやく公開となりましたが、コロナ禍において、みなさんはどう過ごし、俳優業についてどんな想いを抱きましたか?

長澤「私は呼ばれたらすぐに出られる準備をしようと思って毎日を過ごしていました。私は、そんなに器用なタイプじゃないので、時間を置いてしまうと、そう簡単にペースを戻せるタイプじゃないんです。心の準備は常にしていたいと思っていました」

東出「僕は、役者という仕事について考える節目のような時期を迎えていたと思います。また、劇場で一席ずつ空けて座ることが当たり前になった時、こういう映画は満席でお客さんの笑い声がするなかで観る快感もあると思うので、席が空いてしまうことに寂しさも感じます。コロナ禍で、社会も僕らの仕事も移り変わりがあると思いますが、いまは漠然としすぎていて未知数なところが多い気がします」

小日向「僕もコロナで自宅待機となった時、役者という職業はなんなのだろうかと考えました。娯楽で人を潤す前にまずはマスクが必要だと思いますし、身の安全が確保できて余裕が出た時に、初めて娯楽に行き着くのかなとも考えました。また自粛中、芝居をしていなくてもけっこう充実した毎日を送っている自分には少しびっくりしました。そういう意味でも、自分自身のことを見つめ直す時間になった気がします」

長澤「私は、いままでが正常だったのかと言えば、そうではなかった部分もあったような気がしていて。みんなが生き急いでいる世の中が当たり前でしたが、いままでのほうが異常だったんじゃないかと思うところもありました。コロナ禍で普通の生活が送れないからといって、以前と同じ生活に戻ることばかりを求めるのではなく、とにかくいまは前へ進まないといけないんだと、私は思います。もちろん自分の身を守ることを最優先にしつつ、私は俳優として自分なりの努力をしておきたいです」

――最後に、長澤さんから『コンフィデンスマンJP プリンセス編』の必見ポイントを聞かせてください。

長澤「すべての登場人物が、愛されキャラとして描かれている点がこのシリーズの魅力だと思います。今回は、過去に登場したサブキャラクターの方々もたくさん登場しますが、それぞれの個性がちゃんと描かれているし、『待ってました!』という期待感もあるのではないかと。リアルというよりは、空想のなかの世界だけど、そこに酔いしれることができる作品に仕上がったと思います」

『コンフィデンスマンJP プリンセス編』は公開中
『コンフィデンスマンJP プリンセス編』は公開中[c]2020「コンフィデンスマンJP」製作委員会

取材・文/山崎伸子

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