警察の出動や謎の怪現象も!?『事故物件』『脳天パラダイス』ら注目作のロケ現場珍エピソードが続々!
謎の怪現象も頻発した『事故物件 恐い間取り』
『事故物件 恐い間取り』(8月28日公開)は、“事故物件住みます芸人”として現在も活動を続ける松原タニシの実体験に基づく著書を映画化した夏にぴったりなホラー。『リング』(98)などジャパニーズ・ホラーの旗手と言われる中田秀夫が監督を務め、KAT-TUNの亀梨和也が松原をモデルにした主人公の売れない芸人、山野ヤマメを演じる。
芸人の山野ヤマメはお笑いコンビ「ジョナサンズ」を組んでいたが、売れる気配は一向になく、結成10年目にして相方から解散を告げられる。そんな時、番組プロデューサーからテレビ番組への出演を条件に、「事故物件に住んでみろ」という無茶ぶりをされ、殺人事件が起きた部屋で暮らすことに。そこは一見普通の部屋に思えたが、初日の夜にいきなり怪奇現象の撮影に成功する。映像を放送した番組は話題となり、ヤマメ自身もブレイク。さらなる特ダネを求めて彼は、次から次へと事故物件への引っ越しを繰り返していく。
本作のおもな舞台は関西だが、東京でも都立東伏見公園などでロケを敢行。カメラを移動させながらの長回しのシーンでは、ヤマメとヒロインの梓(奈緒)のかけ合いがヒートアップする場面にもかかわらず、テイクを何度重ねても亀梨と奈緒の集中力は途切れなかったという。また、劇中に登場する事故物件は4軒で、しだいに“恐怖レベル”が上がっていく構成になっている。部屋内部の撮影は、普通のマンションやスタジオにセットを組み、和気あいあいとした雰囲気で行われた。しかし、原作者の松原が現場を訪れた日から、電気系統や移動車のエンジントラブル、モニターの不調など、怪現象が頻発したとか…。
ミュージカルシーンで警察が駆けつけた?『脳天パラダイス』
『闇のカーニバル』(81)、『水の声を聞く』(14)など独創的な作品で知られる山本政志監督の5年ぶりの最新作となる『脳天パラダイス』(11月20日公開)。舞台は東京郊外の高台にある一軒の大豪邸。ある理由でこの家を手放さなくてはならなくなり、家長の笹谷修次(いとうせいこう)は、やさぐれた表情で箱詰めされた荷物が並ぶ部屋を眺めていた。長女あかね(小川未祐)はそんな不甲斐ない父に腹を立て、Twitterで「パーティをしましょう。誰でも来てください」と地図付きでツイートしてしまう。すると、自由奔放な修次の元妻、昭子(南果歩)をはじめ、インド人のゲイカップルや謎のホームレス老人など、招かれざる客が次々と一家を訪問。縁日のようなどんちゃん騒ぎに発展し、奇々怪々の狂喜乱舞へと陥っていく。
撮影はおもに、東京都青梅市の高台にある大邸宅を貸し切り、近隣住民への厳重な配慮のもとで行われた。そんななか、キャストやスタッフのテンションが最高潮に達したのが、圧巻のミュージカルシーン。サザンオールスターズや乃木坂46などの振り付けを担当した南流石のダンス演出と、ロックバンドJAGATARAのOtoが提供した楽曲により、このシーンは映画の撮影を超えた一大イベントの様相に。あまりのことに警察も駆けつけたほどの盛り上がりだったようだ。
“理屈抜きにぶっ飛んだ映画を撮ろう”という執念でスタートした本作は、いとうや南に加え、柄本明に玄理、村上淳、古田新太ら名優がズラリと脇を固める豪華な布陣となった。その一方で、素人や新人の大胆起用にも定評のある山本監督。不思議なインド人マハディー役のニールは、映画館でたまたま山本監督の目に留まりスカウトされたという。ほかにもいい加減な運送業者、怪しいジャンキーの2人組、恋人を追うイラン人、台湾からの観光客親子、町内の子どもたちなどなど、キャストオーディジョンには相当力を入れたそうだ。
なかなか知られることはないが、映画にはロケにまつわる様々なエピソードや珍事件がある。今回紹介したエピソードを頭に入れながら作品を鑑賞すれば、映画のおもしろさも倍増するかも!?
文/トライワークス
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