驚愕!本物の「事故物件」で、リモートワークをしてみたら…?
夏のレジャーに『事故物件 恐い間取り』
レンタルさんとの会話を通して作品の伝え方に自信を持ったKさんは、そこから猛スピードで企画書に取り組み、真っ暗にならないうちに無事、仕上げることができた。
レンタルさんにお礼を述べ、通話を終えたあと、ふたたびご遺体のあった浴室に一礼して電気のつかない部屋をあとにした。
幸いなことに我々が物件にいる間は、劇中でヤマメが体験したような恐ろしいことはなにも起こらなかった。
帰り道、迷いの消えたKさんの表情は明るく、憑き物が落ちた、とでもいうように足取りも軽やかだ。宣伝担当として本作で目指す理想を尋ねると、Kさんはにこやかに答える。
「夏のレジャーになってくれたらすごくいいなと思います。今年の夏はお化け屋敷に行ったり、遠出して肝試しをしたりというのがなかなか難しい状況ですよね。友達と『怖い』とか『楽しい』という感覚を共有する場が世の中に少なくなっているので、映画館でそういった感覚を共有する機会を作れれば嬉しいことだなと。その達成感を感じられることが、僕のゴールです」
公開まであと5日、Kさんと『事故物件 恐い間取り』の夏もラストスパートだ。
取材・文/編集部
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