ソン・ガンホ、カン・ドンウォンが出演!是枝裕和監督が韓国映画を初演出
<スタッフ コメント>
●是枝裕和(監督・脚本)
「この『ブローカー(仮)』は、コロナ自粛中に『愛の不時着』や『梨泰院クラス』にハマったからやることになったわけではもちろんなく(ハマったのは事実ですが)、企画のスタートは、いまから5年ほど前に遡るかと思います。始まりは、やはり、役者さんでした。ソン・ガンホさんとは最初は釜山映画祭で、カン・ドンウォンさんは仕事で東京に来た時にお会いして以来、お二人と、東京や、ソウルや、釜山や、カンヌで交流を続けてきました。最初はご挨拶程度でしたが、お話を重ねていくうちに、一緒に映画を、という流れに自然と変化していきました。ペ・ドゥナさんとは2009年にご一緒してから、『また必ず一緒に、次は人間の役で』と固く誓っていたので、10年越しの夢が叶ったことになります。この3人はもとより、今回は尊敬する韓国のキャスト、スタッフの皆さんの胸を借りる気持ちで撮影に臨みます。
『ブローカー(仮)』はベビーボックスを巡る話です。頭の中で3人の名優を動かしながら、いま脚本を書いているところで、僕自身が多分いちばんワクワクしております。このワクワクを皆さんに共有していただけるような、スリリングで、ヒリヒリする、それでいてせつない映画にしたいと思っています。今回は、僕にとっては前作に続いて母国と母国語を離れての映画作りになります。言語や文化の違いを超えていったいなにが伝わり、共有できるのか?そもそも監督とはどういう存在なのか?作品作りを通して、もう少し踏み込んで模索してみたいと思っています」
文/足立美由紀
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