原作ファンも唸る完成度!「連続ドラマW 沈まぬ太陽」「連続ドラマW マークスの山」に共通するキーワード【レコメンW】
レコメンド2 組織の闇に立ち向かう男たちの“熱い”ドラマ
「男たちの信念」と「組織との対峙」という、『連続ドラマW 沈まぬ太陽』と『連続ドラマW マークスの山』のどちらにも共通するテーマにおいて、上川の演技がひときわ輝いていたという。「両作品とも、保身を第一に考える大きな組織や政府などから圧力をかけられ、それでもまっすぐで正直に真実を追い求めて邁進する主人公の姿にグッとくるものがありました。同じサラリーマンとして、すごく発破をかけられているような気がして、信念を持つことの大切さを改めて教わりました」。
そして「組織のなかで自分を曲げずに正しさを追い求める姿は、やはり池井戸潤作品を思い出しました」と、これまで「連続ドラマW」でも「空飛ぶタイヤ」、「下町ロケット」、「アキラとあきら」、「鉄の骨」など多くの作品がドラマ化されている当代随一の人気作家の名前を挙げる。「映画で言えば『七つの会議』が非常におもしろい作品です。一見無責任で頼りなさげな主人公の八角が、パワハラ上司と組織の闇へ立ち向かっていく姿が痛快でもあり、同時に考えさせられるものもあり。そのあたりは『連続ドラマW 沈まぬ太陽』の恩地や、『連続ドラマW マークスの山』の合田に重なるように思います」。
さらに「恩地も合田も八角も、とても熱くてカッコいい。やはり信念を持った男というのは、たとえどんな逆境に追い込まれても強いのだと感じさせられましたね」と熱量たっぷりに絶賛した武野は、「『連続ドラマW 沈まぬ太陽』では、渡部篤郎さん演じる行天の、恩地とは異なるタイプの“信念”も見逃せないポイントです。組織をより大きくしていくために仲間を突き放すなど、どんなことをしてでも出世していく。クライマックスで追い込まれていく彼の姿はとても切なく、心を揺さぶられるものがありました」と、物語の中核を担う2人の男の対照的な姿に魅力を感じたようだ。