トム・クルーズの映画愛をプレイバック!"ビッグ・ムービー!ビッグ・スクリーン!" を実現させるその熱意に迫る
「ミッション:インポッシブル」シリーズをはじめ、作品のクオリティのためならどんな危険も顧みない圧倒的なプロ意識の高さで、世界中の映画ファンから愛されつづけるトム・クルーズ。そんな彼の驚くべき映画愛の数々は、先の見えないコロナ・ショックのなかでもひときわの輝きを放ち、関係者のみならず映画業界全体に大きな影響を与えようとしている。そこで、本日10月6日の“トムの日”を記念し、ここ最近のトムの映画愛エピソードを一挙に紹介していきたい。
映画館で『TENET テネット』を鑑賞!J.D.ワシントンも大感激
8月下旬、「ミッション:インポッシブル」シリーズ最新作の撮影のためにロンドンに滞在していたトムは、ある短い動画を自身のSNSに投稿し「Big Movie .Big Screen. Loved it」とコメント。それは、クリストファー・マッカリー監督と一緒に、日本でも現在大ヒット公開中のクリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』を観に行く姿を収めたものだった。新型コロナウイルスの感染拡大で世界中の映画館が休業を余儀なくされた今年。その復活を象徴する作品として期待が込められていた同作を、ノーラン監督と同じように「映画館で映画を観ること」に強くこだわるトムが映画館に観に行く姿というのはとても感慨深いものがある。
しかも道中でトムは、車の中から地元の子どもたちに向けて笑顔で手を振るファンサービスをし、映画館に着くと大きなポスターの前で「映画館に戻ってきたよ」と決めポーズ。そして真剣な眼差しでスクリーンを見つめ、上映終了後には会場の観客たちと一緒に大きな拍手を送り「みんな映画館に戻ってきてよかった」と大満足の表情を浮かべるなど、大スターらしからぬ親しみやすさを発揮。その動画を見た『TENET テネット』の主演俳優ジョン・デヴィッド・ワシントンは後のインタビューで「トムが僕のポスターの前に立って『映画館に戻ってきた』なんて、最高の瞬間だったよ!」と大感激の様子で語ったとか。
『M:I』撮影現場で大型クルーズ船を自腹チャーター!?
そんなトムは現在、「ミッション:インポッシブル」シリーズ7作目の撮影に臨んでいるという。今年2月にイタリアのヴェネチアで撮影が開始される予定だった同作は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により撮影が無期限中断となり、それによって全米公開日も2021年7月23日(金)から2021年11月19日(金)へ延期が発表(2022年に公開予定の8作目も約3ヶ月の公開延期が発表されている)。6月ごろから撮影再開に向けて準備が始まり、8月に部分的に撮影が再開された矢先、バイクスタントシーンの撮影中に爆発事故が発生。再度撮影の中断を余儀なくされてしまうことに。
そして9月初旬、マッカリー監督のInstagramには、ノルウェーの雄大な山々が広がる中に設置された大きなジャンプ台にたたずむ一人の人物の姿(かなりのロングショットで確認できないが、トムの可能性が高い)が写しだされた画像が投稿される。ついに撮影が再開されたことを報せるその投稿に、世界中のファンから大きな反響が巻き起こったことは言うまでもないだろう。その後もInstagramには雄大な自然の風景や、ヘリコプターの画像などが次々と投稿され、トムがいままで以上に過酷なアクションに挑むことを予感させた。
そんなノルウェーでの撮影現場でも、トムの映画愛を感じさせるエピソードが。相次ぐ撮影の中断によって遅れたスケジュールをこれ以上長引かせまいと、トムはスタッフ・キャストの安全な滞在環境を提供する目的で大型クルーズ船2隻を自腹でレンタル。約1ヶ月間のノルウェー撮影の期間中、約400名のスタッフ・キャストがソーシャル・ディスタンスを保ちながら過ごすことができるほどの広さを持つクルーズ船で、そのレンタル費用は約50万ポンド。日本円にして7000万円以上と伝えられている。
前作『フォールアウト』の時には、ビルからビルへ飛び移るアクションシーンの撮影中に足首を骨折したトム。それによって撮影が中断し、一時は公開時期の変更も噂されることもあったが、トムは全治9ヶ月とも言われながら6週間で撮影に復帰。無事に予定通り作品が完成した。その経験があったからこそ、作品に携わるスタッフ・キャストや作品の公開を待つファンへの想いが、トムのなかでより一層強くなったのではないだろうか。