スカヨハ、ミシェル・ロドリゲスの超絶スタントを務めたのは誰?プロフェッショナルな仕事を目撃せよ
「ワンダーウーマン」シリーズや「アベンジャーズ」シリーズなど、CGが全盛となったいまでも生身の人間にしか表現できないリアルなアクションシーンを作りだすために必要とされている“スタントパフォーマー”。
現在公開中のドキュメンタリー映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』では、スタントパフォーマーとしてハリウッド映画を支えている女性たちにフォーカスが当てられ、映画黎明記から現代に至るまでの“スタントウーマン”の活躍と闘いの歴史がつづられていく。そこで本稿では、劇中に登場するスタントウーマンと彼女たちが演じたアクションシーンを、場面写真と共に紹介していきたい。
エイミー・ジョンストン
まずはキックボクシングのチャンピオンだった父のもとで幼い頃から格闘技を学んできたという、高い身体能力の持ち主であるエイミー・ジョンストン。
2010年ごろからスタントパフォーマーとして活動をはじめ、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品の『キャプテン・アメリカ/ウィーンター・ソルジャー』(14)でスカーレット・ヨハンソン演じるナターシャ・ロマノフ/ブラックウィドウのスタントダブルで大作映画に初めて参加。その後も「デッドプール」シリーズや『スーサイド・スクワッド』(16)などの大作映画に携わっている。
ハイディ・マニーメイカー&レネー・マニーメイカー
体操選手としての活躍を経てすぐさまスタントウーマンとして頭角をあらわしてきたハイディ・マニーメイカーも、MCU作品におけるヨハンソンのスタントダブルを最新作『ブラック・ウィドウ』(4月29日公開)まで務め、『キャプテン・アメリカ』(19)でブリー・ラーソンのスタントダブルを務めたレネー・マニーメイカーとの姉妹スタントウーマンとしても知られている。
劇中では「スカーレットの映画だから、代役として彼女のためにカッコ良く。お互いに理解し合っていないと良いスタントの演技はできない」と、スタントパフォーマーとしてのこだわりとプロ意識の高さを語るハイディ。
彼女はほかにも『ワイルド・スピードMAX』(09)の冒頭シーンで、ミシェル・ロドリゲスのスタントダブルとしてタンク車から併走する車へと飛び移るアクションにも挑戦しており、本作でナレーションも務めたロドリゲスは「私じゃ絶対に無理。すごい努力と才能が必要で、本当に尊敬しています」と、撮影時を振り返りながらスタントウーマンへの強い敬意をのぞかせた。