エドガー・ライト監督が、スティーヴン・キングの傑作SF「バトルランナー」を再映画化!
1987年にアーノルド・シュワルツェネッガー主演で映画化された、“ホラー小説界の帝王”スティーヴン・キングの「バトルランナー」を、『ベイビー・ドライバー』(17)などで知られるエドガー・ライト監督が再映画化することが明らかになった。「Deadline」が報じている。
キングが“リチャード・バックマン”名義で1982年に発表した「バトルランナー」は、近未来のアメリカを舞台に、難病の娘を救うためにテレビ番組で行われる殺人ゲームに身を投じていく男の姿を描いたディストピアSFスリラー。先の映画版では、主人公の設定を無実の罪を着せられた元警官に変更するなど、アクションスターとして確固たる地位を築いていたシュワルツェネッガーに合わせ、バトルアクション要素の強い物語に脚色されていた。
過去に「どんな映画でもリメイクできるなら?」という質問に対して『バトルランナー』を挙げていたというライト監督だが、今回のプロジェクトは1987年版のリメイクではなく原作の忠実な再映画化になるとのこと。脚本はライト監督と、彼と『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団』(10)でタッグを組んだマイケル・バコールが共同で執筆。プロデューサー陣には「X-MEN」シリーズで知られるサイモン・キンバーグが名を連ねている。
ライト監督と言えば、『ベイビー・ドライバー』以来の長編新作となるアニャ=テイラー・ジョイ主演の『Last Night in Soho』が新型コロナウイルスの影響で2度にわたり公開延期となり、今秋の全米公開を控えている。また先日は『ベイビー・ドライバー』の続編の脚本を書き上げたことも報じられており、今後も複数のプロジェクトが待機中。映画ファンから絶大な支持を集める鬼才が、キング作品をどのように映画化してくれるのか。続報を楽しみに待ちたい。
文/久保田 和馬
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